みなさんこんにちは!
テントを設営する際に必ず使う自在ロープ、結び方次第で固定力がぐんとあがることをご存知ですか?
そんなこと知ってるよ!!という方も、ただ結ぶだけでいいんじゃないの…?というかたも、今一度自在ロープについておさらいしてみませんか??
目次
【自在ロープ・ロープワーク】自在ロープとは
自在金具とガイロープ(張り綱)を組み合わせたアイテムとなります。
単に自在ともいわれ、読んで字のごとく自由自在にガイロープのテンション(張り具合)を緩めたりテントに付属品としてついていることが多いです。また、フライシートに直接ついている場合もあります。
この自在金具とガイロープによって強風が吹いても飛ばされず安定してテントが設営できたり、ハンモックなどの調整を行ったりします。
ガイロープ(張り綱)を穴に通し引っ張ってテンション(張り具合)をかけることで、摩擦により固定されてストッパーとなります。
自在金具を使用する大きなメリットは、固定するだけではなく場所を変えながら自由に緩めることもできるということです。
一見難しそうに感じますが一度使い方を覚えてしまえば、ガイロープの張りを簡単に調節できるので、とても便利です。
【自在ロープ・ロープワーク】自在金具の種類
自在金具には主に2つ穴と3つ穴のものがございます。
2つ穴のものは前述したとおり、テントやタープの付属品でついていることが多く、一番オーソドックスな形のものになります。
3つ穴の自在金具は三角形型や丸型、リング型に多く見られる種類です。
2つ穴の自在金具に比べ、ガイロープ(張り綱)にかかる摩擦が増える分緩みにくくストッパーとしての力は上ですが、結び方は少しだけ複雑になります。
【自在ロープ・ロープワーク】ロープの結びかた色々
ロープには様々な結びかたがございます。
結びかたを工夫することで、様々な場面で使用することができます!
【自在ロープ・ロープワーク】もやい結び/ボーラインノット
代表的な結び方、もやい結び。
手順も簡単でほどけにくく、応用も効かせられるので、まっさきに覚えておきたいロープワークです!
①ロープの元が下になる様に輪をつくる
②図のように下から上へ端を通す
③右にもってきたロープのエンドを、最初につくった輪っかの上から下に通す
④最後に、ロープの先端を引っ張って完成
もやい結びで一番のポイントは「結び目のどの部分に注目すれば良いのか」ということに尽きます。
これだけ覚えていただければ左右が逆になろうが裏表が反対になろうが実は何とかなります。
この結び方をすると、結び目の部分が重力に引っ張られ、ほどけにくくなります。
ほどくときは図のように中央部分をひっぱります。結び目の形が出来ていれば、するするとひもが解けるはずです。
ロープワークの王道となる結び方なので、まずはこれをマスターすると良いと思います!
【自在ロープ・ロープワーク】二重8の字結び
クライミングや登山をするときの命綱などで使われる結び方になります。
まずは基本の8の字結びから。
①ループを作る
②ひとつ余分に回す
③ループに入れる
結果的に8の字結びになっていれば大丈夫です。
8の字結びは「二重8の字結び」というループを作る結びになって初めて実用的なものとなります。
この二重8の字結びが登山では最も頻繁に使い、最も重要な結び方となります。
通常、8の字結びという言い方は、この二重8の字結びを指します。
①ロープをてきとうな長さのダブルにする
②ダブルのループにする
③一重結びより1回余分に回す
④ループに入れる
⑤末端処理をする
完成!
登山やクライミングをする際、ハーネスにメインロープを8の字結びで直接結ぶことで、墜落時の事故を減らすことができます。
二重8の字結びも結び目が大事ですから、決まった形はございません。
確実にこの形に素早く出来るようになりましょう!
【自在ロープ・ロープワーク】自在結び / トートラインヒッチ
自在金具がついてなかったり、何かの拍子で壊れたときなどに使えるロープワークです。
自在金具が壊れるのは早々ありませんが、キャンプ場や登山などでこの結び方をさっとできるとかっこいいですよ!
①元となるロープの上に先端をおく
②先端を下から上に通す
③先端をひっぱり…
④重なる部分に紐をくぐらせ、輪に通す
⑤結び目を締めたら完成
矢印の方向に紐を締めたり緩めたりすることができます。
これをロープの両端につくり、ペグや木にひっかけてテンションの調整をしていきます。
【自在ロープ・ロープワーク】巻き結び/クローブ・ヒッチ
ボートを杭につなげたり、マストに帆を張ったりと、主に船舶関係で使うために考えられた結び方と言われています。
アウトドアシーンでは、木や柱など円柱へ結ぶのに便利な結び方です。
結ぶのも解くのも簡単で、実用性が高いのが特徴です。
①ロープを巻いて、クロスさせ、二回巻く
②ロープの端をクロスの下を通す
③ロープの先と反対側のロープを引っ張って完成
【自在ロープ・ロープワーク】繰り返し使って覚えよう
このほかにも結び方は様々です!
結び方に正解はなく、きちんと結べているか、いざというときにほどけないかが一番重要です。
なので、一度だけではなく、何度も結んで自分なりのやり方を体に染みつけておくと、とっても便利ですよ!
自在ロープやロープワークをつかいこなして、アウトドアをさらによりよく楽しみましょう!
自在ロープを実際に使いテントを立てているブログもあわせてごらんください!