登山靴のトラブルと対処法

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登山中、『靴ひもが切れてしまった(≧◇≦)』『靴底が取れた( ゚Д゚)』なんて経験はありませんか!?!?

意外と登山アイテムのトラブルはありがちです。どんなトラブルがあり、どんな対処をしたら良いのか!?知っておきたいですね。

知っておくことで、不安なく快適な登山にしましょう!!

今回は登山靴のトラブルについてまとめてみました!!!

登山靴のトラブル

起きて欲しくはないけれど、いつどんなトラブルが起こるか分かりません。

いざという時のために少しでも知っておくことが大切です。

特に『靴』というのは登山だけでなく、歩いたり走ったりするのにとても重要なアイテムです。

登山靴のトラブル①靴ひも(ワイヤー)の切れ

靴ひもの切れがトラブルの中で一番多いのではないかと思います。

お出かけ前の確認で、少しでも擦れてしまっているひもは切れていなくてもトラブルの原因になるので交換することをおすすめします。

・ひもタイプ

靴ひもは新しいひもだとしても岩などに引っかかったり、擦れたりすると切れやすくなります。いくら丈夫にできていてもどんなトラブルが起こるかは予測できません。靴ひもが切れてしまったら、ひもを取り換えるのが良いですが、持ち合わせてないことの方が多いかと思います。

ひもの応急処置

切れてしまったけど換えのひもがない場合、切れてしまったひも同士をしっかりと結びます。もし、代わりになるひも(例えば細引き)のようなものがあればそれに換えます。

細引きはそんなに嵩張らないので持ち歩いていると便利です。

・ワイヤータイプ

最近はスノーボードブーツなどで見られるダイヤル式のリールアジャストシステム採用の登山靴があります。脱ぎ履きがとっても楽ちんで締め付けもダイヤルを回すだけで調整ができます。

よくある靴のひもではなくワイヤーになっています。このワイヤーが切れてしまったら大変ですね!!

部品の取り換えはできますが、登山中となるとそう簡単にはいきません。ひもとは違って結ぶ事もできません。

マリポサトレール

本来は部分を外して直すことができます。

モンベル「Boaフィットシステム交換方法」:フットウェア
ワイヤーの応急処置

ワイヤーが切れてしまった時の応急処置は、ワイヤーが通っていた穴にひもを通すのが良いと思いますが、穴の大きさとひもの太さに寄ってはこの処置ができない場合があります。予め確認して、ひもを準備しておくことをおすすめします。

また、インシュロック(結束バンド)を使用するという方法があります。インシュロックは色々な場面で役に立つので細引きと同じく、持ち歩いていても損はなさそうです。こちらもワイヤーが通っていた穴に入るかなどサイズを確認した方が良いでしょう。

テグスや針金も有効かもしれません。

マリポサトレール

に細いひもなどを通して縛るとどうにか下山することはできるかと思います。

※ひもがきちんと縛れない状態で歩いているとケガを招く恐れもあるのできちんと処置したいですね!!
トラブルが起きないように出発前には必ず靴ひも(ワイヤー)のチェックをしましょう。

登山靴のトラブル②ひも穴・フック破損

思わぬところで『ひも穴が切れた・フックが外れてしまった』なんてちょっぴり焦りますね( ゚Д゚) お出かけ前の確認では大丈夫だったんだけど・・・なんてこともあり得ます。

ひも穴・フック破損の応急処置

GORE-TEX ティトンブーツ Women's CARNA

のフックが外れてしまうとに穴が見えます。フックが外れた場合にはその穴に通してしっかりとひもを締めます。

GORE-TEX ティトンブーツ Women's CARNA

もしひも穴が切れてしまったら、他のひも穴だけで縛ります。部分が切れてしまったとしてひもを締めてみました。

周囲の穴やフックを使って、うまくしっかりと固定しましょう。

ただ、これはあくまでも応急処置です。きちんと締められないとケガをしてしまう恐れもあるので注意が必要になります。

登山靴のトラブル③ソール(靴底)の剥がれ

登山だけでなく、歩いていてソールが剥がれて困ったことはありませんか!?!?

私は仕事中につま先側が少し剥がれてしまったのですが、とても歩きにくく、何かにつまづいたように転びそうになったりしました。ソールの剥がれはとても不快で、とても危険です。

ソール(靴底)の剥がれの応急処置

登山靴の靴底が剥がれたり、剥がれそうになってしまったら、ひもやテーピングなどで固定します。

剥がれた場所によって巻き方を変えたり、何重にも巻くなど、強度を上げたりします。

登山靴応急処置 登山靴応急処置

手ぬぐい、結束バンド、針金、ガムテープなどでも代用できますが、中々持ち歩くことは少ないですね。結束バンドでの固定が丈夫で簡単にできておすすめです。(外す時には切るものが必要になります。)

ただし、応急処置をしても歩きにくくなったり、つまづいてしまう恐れもあります。壊れてしまったら無理に登山を続けずに下山するのが望ましいかと思います。

片方が剥がれたら更にもう片方が剥がれてしまう可能性もあります。自身の安全を考え、登山を楽しみましょう。

登山靴はスニーカーなどの靴より丈夫に作られていて、一見問題なさそうに見えても製造年月日や保管状況により劣化は進んでしまいます。使用前・後に必ずチェックして、トラブル回避ができると良いですね(^_-)b

登山靴のトラブル 最後に

登山には登山靴が欠かせません。歩くということは靴はとても重要です。靴の選び方や履き方・ひもの締め方はもちろん、使用前後の部品確認や劣化状況の確認など、しっかりしておかないとトラブルの原因になります。

もしもトラブルが起きてしまったら、ケガをしてしまう恐れもあるので、無理に登山を続けずにしっかりと処置をし、安全に下山できるようにしましょう!!

勇気をもって下山です!!

くれぐれも無理な登山はせずに自身を大切にしてください(^_-)b

山は逃げません(笑) またのお楽しみということで次回に持ち越しましょう(^o^)

 

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そらのした富士登山

富士登山用品のレンタル事業を展開して10年超のそらのしたスタッフ。スタッフ内には静岡山岳ガイド協会に所属している者やアウトドア全般に精通したスタッフも在籍。富士山の富士吉田ルートが近い山梨県富士吉田市に拠点を置き、富士山には何度も登った経験を有し、夏だけでなく冬季の富士山に登った経験もある。「遊び心あふれる仲間づくり」をミッションに活動する。

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