・キャンプのスタイル別で持ち物が異なることを理解できる。
・ファミリーキャンプでの持ち物をシミュレーション
・キャンプ道具を忘れた!そんな時の対応策が分かる。
初めてのキャンプに行ってみよう!と決意したものの、何を持っていけば良いのか分からず戸惑う人は少なくないと思います。
初めてのキャンプの際に持っていくべき道具・持ち物と持っていくと便利な道具・持ち物を必要度別に確認できるキャンプ道具持ち物チェックリストを作りました。
とにかく事前に考え付くあらゆる物を持って行ったとしても、キャンプ初心者には経験がありませんので実際には抜けがあったりします。そんな時に役に立つのがキャンプの持ち物チェックリスト。これを見ればキャンプに必要な物がざっと理解できます。そして忘れ物の防止にもなります。
どんなキャンプをするのか、そのキャンプスタイルによっても必要な道具が異なってきます。記事中にはキャンプスタイルの解説を行っています。また記事最後には、家族で行くファミリーキャンプを想定したキャンプ道具の説明も入れておきました。お役に立てば幸いです。
目次
キャンプに必要な道具・持ち物は?
そら男も大きくなった事だし、今年は家族でキャンプに行ってみようか?
わーい、やったぁ!キャンプだぁ、僕は河で魚取るんだぁ
わー、いいわねぇ、キャンプなんて学生振りかしら。キャンプ道具とか準備が大変ねぇ、久しぶりだから忘れ物がありそうで怖いわぁ。
大丈夫です!初心者のキャンパーの不安にお答えしてキャンプ道具・持ち物チェックリストを作りましたのでお使いください!こちらのチェックリストではキャンプのマストアイテムとより一層キャンプを楽しむためのプラスアルファのキャンプアイテムに分かれているのがポイントです。持ち物が多すぎて大変とならないようにより一層キャンプを楽しむためのアイテムは適時必要かを判断してください。
夏のキャンプ道具・持ち物チェックリスト
キャンプ道具持ち物チェックリストのPDF版ダウンロードはこちらから
このキャンプ道具・持ち物チェックリストは夏のキャンプを想定して作成しています。
春・秋のキャンプや冬のキャンプでは道具や持ち物が異なったり、同じ道具でも必要度が高まったりすることがあるので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
キャンプのスタイルで変わる道具・持ち物の必要度
キャンプの道具や持ち物はやりたいキャンプのスタイル(家族でキャンプ、フェスでキャンプ等)で必要度や重要性が変わってきます。ポイントは道具の持ち運びをどうするか、食事をどうするか、何を重視したキャンプにするかという点です。
オートキャンプスタイル
例えば今回のようなファミリーキャンプで、車で行くスタイルのオートキャンプとなると、道具や持ち物の運搬が車でできるのでかなり自由度が高いです。
大き目のテントを持って行って、ゆったりくつろげるチェアとお気に入りのテーブル、料理もこだわってダッチオーブン料理をやって、夜は焚火を囲みながらお酒を飲みながら天体観測をしてみたり…と、準備する持ち物の制約が車の大きさだけなので、かなりあれこれやりたいことを詰め込むことが可能です。
オートキャンプスタイルの道具・持ち物ポイント
-
道具の持ち運びは車いっぱいに詰めるのでキャンプの自由度が高い。
-
キャンプでの野外料理に挑戦する場合、料理道具と食材を持っていく。キャンプ場によっては食堂があるので、そのようなものを活用してもOK
-
キャンプでやりたい事をなんでも詰め込める!
オートキャンプではキャンプギアをたくさん持っていけるのでキャンプ料理にこだわったり、飲み物をたくさん持って行けたりするので、大人数のキャンプやファミリーキャンプ向けですね。
フェスキャンプスタイル
複数日に渡って開催される音楽フェスティバル等で会場近くのキャンプ場で泊まりながらフェスもキャンプも楽しもうというスタイルです。
テント泊しながら、そのテントは休憩場所としても使います。あまり大きなテントスペースを確保できなかったりするので、友人と2~3人程度で使うやや小さめのテントで利用を利用することが多いです。特にフェス会場とキャンプ場所が離れていることもあるので、ある程度コンパクトな道具をセレクトして持っていくのが良いでしょう。
フェスキャンプスタイルの道具・持ち物ポイント
-
キャンプの道具を持って長い距離を歩く必要があるので持ち運びに制約がある。キャリーカートを使うことを検討したい。
-
キャンプ料理というよりは料理はフェスのブースで楽しむことが多い。そんな中でもコーヒーや紅茶などテントに戻ってちょっとした楽しみがあるとGOOD。
-
目的はフェスでの音楽を楽しむことがメインになるが、その中でも、チェアなどにこだわってテントに戻ってくつろげるスタイルを追求したい。
フェスキャンプではキャンプ会場とフェス会場が離れていて、キャンプの荷物を長い距離運ぶことが多く、キャンプの道具をいかにコンパクトに軽くするかがポイントです。
周りに配慮しながらもコンパクトなチェアやテーブルを持って行ったりして、できるだけ小さい領域でもキャンプを楽しめる工夫が必要です。
ツーリングキャンプ(ソロキャンプ)スタイル
最近はソロキャンプが流行っていますね。そのソロキャンプが流行る前に一人でキャンプをしていなかったのか?と言われるとそうでもなく、一昔前はツーリングキャンプで一人キャンプが行われていました。
今は一人で車で出かけてソロキャンプというスタイルも全然アリな状況ですが、ここではあくまでバイクや自転車での移動を想定しています。
ツーリングキャンプ(ソロキャンプ)スタイルの道具・持ち物ポイント
-
自分が泊まる大きさのテントなので、最もかさばりやすいテントがコンパクトに収まりやすい。バイクや自転車に積載するため、たくさん持ち運べるわけではないが、自分ひとり分なので充分な荷物を持てる。
-
主に一人分の食材なので、良い肉を使ってちょっと贅沢な野外一人焼肉等、結構一人用道具も発売されているので、活用して食事も楽しみたい。
-
例えばコップや椅子など、ある程度小物にこだわって道具をセレクトする人が多い。
テントは複数人で使うというよりは一人で使うために持っていくことが多いですね。ソロキャンプスタイルがこちらに当てはまります。自然の中で本を読んだり好きな音楽を聴いたりしながら、自分と向き合う時間を作れる点がポイントです。
登山テント泊スタイル
キャンプの中でも最も無駄をそぎ落としたキャンプスタイルです。山登りが目的となり、その途中でキャンプをする(せざるを得ない)という形なので、キャンプ中は寝て体力を回復するという目的が主になります。
キャンプ道具をバックパックで担いで山を登り降りしなければならないのでキャンプ道具は軽量かつコンパクトが求められます。食事も最低限で、お湯を作って食べられるインスタント系の物が中心になり易いです。
登山テント泊スタイルの道具・持ち物ポイント
-
基本的にはキャリーカートを使えず、バックパックに詰めて持っていくことになるので、キャンプ道具は軽量かつコンパクトが求められる。
-
山小屋で食事を取れるので必ずしも食事の用意をする必要が無いが、食事を持っていく場合はアルファ―米などを活用して、軽量・コンパクトが求められる。クオリティーの高い食事にはならないが、山を歩いて疲れているとそれでも美味しい。
-
目的が自然の景色を楽しむことなので、必要最低限の持ち物となっている。その中でも各自工夫を凝らして、食事やお酒など嗜好品を楽しんでいる。そこまで行くには経験が必要。
テントでは寝て体力を回復するだけの場所と割り切り、無駄なものは持って行かない、極限までそぎ落としたスタイルになりがちです。数十グラム単位で軽量化したりコンパクトさにこだわったりするため、テントスペースは小さく、居住性が悪いですが、それでも高価です。寝るだけの場所を確保するという考え方です。
ファミリーキャンプに必要な道具・持ち物
それでは今回のご家族のファミリーキャンプで必要な道具・持ち物を見てみましょう。『キャンプの基本道具・持ち物』は必ず揃えていきたい物ですね。
さらに今回はキャンプ料理にチャレンジしようということで、『キャンプ料理をする場合』も準備していきましょう。
『これも用意したいキャンプの道具・持ち物』と『キャンプをより一層楽しめる道具・持ち物』に関してはキャンプ場の設備であったり、その場所でやりたいことを考えたうえで持っていくのか、事前に準備するのか決めていきましょう。
キャンプの基本道具・持ち物
テント
キャンプ初心者でテントの設営が心配という方はドーム型テントがおすすめ。最近は全室に大きなリビングがある2ルームタイプ大型テントが流行りです。人数やスタイルによってテントをセレクト。メーカーの推奨人数はギリギリの人数や最大人数で書いてある場合が多いので、メーカー推奨人数-1人でセレクトするとゆとりをもって利用できます。
2ルームテント代表例:コールマン タフスクリーン2ルームハウス、スノーピーク エントリー2ルームエルフィールド
テントマット
テント内はマットがあれば快適さがアップ!冬キャンプでは底冷え対策にもなる。フェスキャンプでは個人マットでもOK。寝るときにマット無しではさすがに寝にくいので、何かしらのマットが必要。最近はエアーで膨らませて厚みが15cm~20cmもあるベッドタイプも人気です。
グランドシート
必ず必要というわけではないですが、テントの底を汚したくない場合に。またテント底面の防水コーティングの保護にもなる。そのため基本シートならなんでもいい。ブルーシートで代用することも。
寝袋
キャンプの時期と場所に応じて、しっかりと保温力のある寝袋をチョイスしたい。ここで難しいのが寝袋の適用温度。この適用温度には規格が無いことが多い。最近ではヨーロピアンノームという規格が出てきて、この数字は参考になります。ヨーロピアンノームが記載されている場合、初心者は快適使用温度を参考にして選びましょう。
ランタン
電気がない場所なので灯りはめちゃくちゃ重要。キャンプの夜を楽しめるかどうかは灯りにかかっています。キャンプ上級者ほどランタンの重要さが分かっていますし、ランタンの使い方、設置もしっかりしています。そのため、ランタンを見ればキャンプ初心者かどうか見分けられます。燃料式ランタンがいかにもキャンプっぽいですが、扱いが大変なので初心者はまず電池式ランタンを選びましょう。
ヘッドランプ
トイレに行ったり、ちょっと歩き回る時にとても役に立つ灯り。テントとトイレが離れやすいフェスキャンプにも大活躍です。電池切れには注意したいです。
小型LEDランタン
テントの中で使う灯りとして、一酸化炭素中毒の元となる燃料式ランタンはNGなので電池式の小型ランタンも用意しましょう。最近ではメインランタンが分離して小型ランタンとして使えるモデルもあり大変便利です。
防寒着
山間部でのキャンプの場合、夜は冷え込むため必ず準備しましょう。だいたい1000mくらいの標高のところにキャンプ場があり、標高100mで温度差が0.6℃と言われているので、東京都の温度差が標高要因で6℃くらい差が出ることを意識しましょう。保温性はフリースよりダウンの方が上なので、秋・冬の寒い時期はダウンジャケットを用意しましょう。ひざ掛けも重宝します。
キャンプ料理をする場合
- 炭・薪:BBQするなら炭を用意しましょう。1人当たり1~1.5kgくらいがいい。
- 燃料:ガスランタンや調理器具でガスやホワイトガソリンが必要な場合準備しましょう。
- 食材:キャンプの道中で買い出しになると思うので、どこに寄って購入するか事前にチェックしましょう。
クーラーボックス:一言にクーラーボックスと言っても保温力に差があるので、泊数や入れるものによって使い分けたい - 調味料・油:忘れがちな調味料系。忘れてしまったら隣のキャンパーに借りましょう。
- 調理器具:キャンプ場に鍋等の用意がある場合があるので問い合わせてみましょう
- 食器セット:皿・お箸・スプーン・フォーク・コップなど
- 着火剤:無くてもいいけど、キャンプ初心者は用意しましょう。
- うちわ:火おこしの際にあると断然楽になります。
- 軍手:何かと汚れるので用意しておいた方が良いですね。
- キッチンペーパー:片付け前にキッチンペーパーである程度汚れを落とすのがキャンプのマナー
- 新聞紙:燃やしたり、拭いたり、緩衝材にしたり、湿気対策にしたり。
これも用意したいキャンプの道具・持ち物
- テーブル:キャンプ場に備え付けのテーブルがある場合もあるので要問合せ
- 椅子:キャンプらしさを最も演出してくれるのがキャンプチェア!
- 帽子:適度につばが大きく、日差しが避けられるものがいいですね。
- 着替え:近くに温泉があったり、シャワーが付いているキャンプ場もあります。
- ごみ袋:地域指定のごみ袋がある可能性があるので、キャンプ場に問合せるのがGOOD。
- ガムテープ:万が一テントポールが折れてしまった場合の応急処置にも活用できます。
- 電池:電池式ランタンの場合は準備しておきましょう。
- 虫よけスプレー:アウトドアでは避けられない虫との共存。
- 常備薬・健康保険証:頭痛薬・花粉症など各自で必要な物を準備しましょう。
- 携帯電話:最近はキャンプでもスマホを積極的に使うスタイルが見られます
キャンプをより一層楽しめる道具・持ち物
- タープ:日差しを遮る事によりキャンプで風を楽しめるようになります。これがあるだけでグッとキャンプの雰囲気が上がります!
- ダッチオーブン:キャンプならではの野外料理をたのしみましょう。
- 焚火台:焚火台を使う場合は薪も準備しましょう。火の粉に注意です。
- ランタンポール:灯りは上から照らさないと有効に照らせないのです。キャンプを知っている人は必ずランタンポールを使っています。
- キャリーカート:キャンプ場所と車が離れている場合は用意しましょう。最近はより荷物を積めるアウトドアワゴンが主流です。
- 日焼け対策:ずっと外で活動するので、日焼けの対策は抜かりなく。
- サンダル:ちょっとトイレに行ったりするのにあると便利ですよ。
- カメラ:プライスレスな時間を思い出にのこしましょう。
- 電源:キャンプでもスマホを積極的に使うようになっているので、用意するのもいいでしょう。
- 雨具:晴れ予報でもアウトドアでは最低限の雨具を準備しておきたいもの。
- 天体望遠鏡:キャンプで天体観測はやっぱりロマンですね。
- 双眼鏡:天体観測には実は双眼鏡の方が圧倒的に観測しやすいです。この辺りは経験ですね。
- ウェットティッシュ:汗を拭きとるシートとしてもいいですね。
- アウトドアスピーカー:周りに迷惑をかけないように楽しみましょう。
- 小型バーナー:コーヒーを沸かしたり、朝食で簡単な料理をしたりするのにあると便利です。
- お金:キャンプ用に汚れても良い財布を準備するとかなりキャンプ玄人!
キャンプ道具忘れた!そんな時どうする?
チェックリストでチェックしたのにそれでも忘れてしまった!
うんうん、あります。ちゃんと前日に準備しておいたのに、最後積み込むのを忘れて玄関に置きっぱなしだったとか。ありますよね。忘れたキャンプ道具によって対応は異なりますが、そんな時はこれです!
- 管理人室で相談
- 隣のキャンパーに相談
管理人室に相談
管理人室へ相談と言っても、いやいや、キャンプ場予約する際にレンタルがあるかどうかチェックして、レンタルが無いことは確認済みだし。と思った方もいらっしゃるかもしれません。
いや、あきらめないでください。例えば致命的なテントを忘れた時用に、ウェブサイトには記載していない予備テントがあったりするものです。すべてのキャンプ場ではありませんが。あきらめずに相談してみましょう。
隣のキャンパーに相談
これも結構有効です。特に調味料や食器!隣のキャンパーは優しいです。自然を愛する、みんな仲間。調味料や食器くらいは快く貸してくれるものです。
テントやテーブル、ランタン、寝袋などの大物はちょっと厳しいかもしれませんが、いやいや、世の中分かりません。一見余分なキャンプギアは持っていなさそうだけど、車には予備用のテントや寝袋が積んであるなんてこともあります。可能性はゼロでは無いので緊急事態の時は諦めずに隣のキャンパーに相談してみましょう。テントは無いけどタープは貸せるよなんてありがたい提案があるかもしれません。
キャンプに必要な道具・持ち物チェックリスト まとめ
キャンプをするのが初めてであれば、どんな物を準備しないといけないのか、どんな物が必要なのかがなかなか想像もつかないと思います。そんなキャンプ初心者の方に向けてチェックリストやファミリーキャンプでの持ち物解説を記載しました。
キャンプ経験が増せば今回の道具・持ち物チェックリスト以外にもキャンプを一層楽しませてくれる道具達が増えていきます。そうなることを目標に、まずは最初の一歩目としてのキャンプの準備物の一助になれば嬉しいです。