・テントにカビが生えてしまった等の不具合対応が分かる
・正しいテントの保管方法が分かる
こんにちは!そらのしたスタッフemiです!
はじめてテントをメンテナンスしてみよう…となると、大掛かりなものを想像してしまいがちではないですか?
というか私は初めて聞いたとき、あのでかい布そもそもどうやってきれいにしたらいいか全くわからんとなりました。
しかし、いろいろなテントを触れさせてもらったいまなら言える。
使ったテントはサボらず即メンテナンス!!!!
これすなわちテントを長持ちさせるための秘訣!!!
一度手にしたテントなら、できるだけ長くきれいに使いたいと思いませんか?
というわけで、今回はテントを使った後やっておくと良いひと手間をご紹介。
目次
テント撤収時にやっておくとよいこと
フライシートを干す
テントを長く保つためのポイントはここからはじまっています!!
雨が降っていなかったとしても、テントは朝露や結露で湿っています。
完全に乾くまでには時間がかかるので、段取りを決めて早めに乾かし始めましょう!
なので、テントをすぐにしまわずに、一度フライシートを外したら裏返してインナーの上で干しておきましょう。
また、焚火のにおいがついてしまったときなんかにも有効です。
インナーの中を掃除する
つづいてインナーテントのなかを掃除していきます。
外の草や砂利だったり、中でお菓子をたべていたらそれの食べかすだったり…。
そういう細かなものはコロコロをつかって、除去していきましょう!四隅は特にごみがたまりやすいです。
残ったままにしておくと、いざ掃除をしようと広げた時に、いやなにおいがのこっていたり、砂利がいっぱいでてきたりして嫌な思いをします…。キャンプするとき、コロコロは必須アイテムですよ!!
インナー、グランドシートを日陰干しする
場所の確保ができるなら、これらも影干しておけるとベストです。
方法としては、木の枝とタープの間に自在ロープを使って即席の物干しを作ったり、自動車がある場合はそこに干しておくなどです。自立式のテントの底部分を干す時に、テント自体を逆さにして乾かすのもOKです。ただし、乾かしている最中に風に飛ばされてしまわないように、必ずペグダウンしておきましょう。
汚れをおとす
しっかり乾かした後であれば、はっぱやかんたんな土汚れは払い落とせます。
手で払えない泥汚れなどは、中性洗剤を薄めていれたぬるま湯を雑巾に含ませ、やさしく拭いていきます。
強くこすってしまうと表面にある防水コーティングを傷つけてしまう可能性があるので、やさしく、丁寧に拭きましょう。また、インナー四隅にあるグロメット(ポールを差し込む金具)部分にも土汚れがたまるので、しっかり拭いておきましょう!たたむときは、ビニールシートや、レジャーシートをしいてからやると、また汚れずにたたむことができますよ。
ポール、ペグなど小物の土汚れを取り除く
土汚れが残ったままだと錆びの原因となります。
鉄ペグはぬれタオルなどで、プラペグは隙間に土が入り込むのでたわしなどでこすり洗いするといいでしょう。
ポールの穴の隙間に入った土を、とんとんとたたいて取り出しておきましょう。
粘土質が高い土が入り込んでしまった場合は、鉄ペグがあればそれでかき出せますよ~。
ただし、土が入り込んでいるからといって、ポールの隙間に水を直接流し込むのはアウトです。
中の水がなかなか乾かないし、土汚れが入り込む市で、劣化の速度を速めてしまいます。
雨が降ってしまったら…
天候が崩れているときは、テントの手入れはむずかしいものです。
雨が降っていた場合は、ある程度表面の雨水を拭いて大きめのビニール袋にいれてしまいましょう。
泥汚れがひどい場合などは、他のものに汚れを移さないよう、別々に分けておくことをお勧めいたします。
長時間濡れたままのテントはカビ、劣化の原因になるので持ち帰ったら即乾燥させましょう。
おすすめの場所としては、自宅の駐車場、物干し竿、ベランダ、自動車の上などです。
しっかり乾かしたら、上記で述べたお手入れ方法をやっておくと良いでしょう。
テントに異常が発生してしまった時の対処
黒カビが発生
テントにカビが発生してしまった場合、残念ながら完全に除去することは難しいです。
カビによってついてしまった黒い点々などは、取れないと思った方が良いでしょう。
ただし、目に見えるカビを殺菌し、カビの跡を薄くすることは可能です。
この作業はテントの生地を傷めてしまう可能性もあるので、テントの素材などを確認した上、自己判断でおこないましょう。
カビ菌を殺菌するためには、市販のカビ除去スプレーや、消毒用のエタノールを吹き付ける方法があります。
ただしテントの色落ちなどを伴う場合があるので、その点は理解した上で使用しましょう。
殺菌した後、水で薄めた中性洗剤を雑巾につけて拭き取ることで、カビ跡が少しだけ薄くなります。
しかし、カビ跡を完璧に除去するのは難しい上、リスクがとても高いです。
発生してからではなく、カビが発生しないように、を心掛け、しっかり乾燥させてから収納することを心がけましょう!
どうしてもカビが取れないor自分でやるのが不安orダメージを最小限にしてカビを取りたい方はテントクリーニングのプロにお任せしましょう
耐水性が薄れてきてしまった
新品のうちは雨をしっかり弾いてくれますが、使用頻度や、保管の仕方によりどんどん耐水性、撥水効果が薄れていきます。
そんな時は防水スプレーなどを使い、あらたにコーティングをするということがまず思いつくと思いますが、私たちテントクリーニングのプロはお勧めしません。なぜなら、防水スプレーは簡単に処理できることを特徴としていて、アウトドアのような一日中雨に降られるような環境に耐えられる設計にはなっていないからです。具体的には撥水の耐久性が低いです。
やはり、この場合も私たち耐久撥水を研究しているプロに任せた方が結果的に質も良く、トータルでは安上がりです。
また、厳密に言うと耐水性というのは防水性を意味し、防水性と撥水性は全然違うものです。撥水性は後処理可能ですが、防水性は後処理ができないものです。下記の記事を参照にしてください。
汚れが拭いただけじゃおちない…
基本的には、洗濯をするようにテントを洗うのは劣化を進める原因になるのであまりお勧めはできません。
汚れやにおいがひどい、年に一回きれいにしたい、そんな時のみ以下のことにお気をつけてお手入れをしてください。
・防水効果が落ちるのを防ぐため、優しく手洗いする
・中性洗剤を薄めて、スポンジなどに染み込ませて汚れを落とす
水を使用してもよい場所を確保して、インナーテントやフライシートを広げ、汚れた部分をやさしく洗います。
汚れが取れたら、水でしっかりすすいで、乾燥のために干します。
紫外線によるテントの劣化を防ぐため、直射日光を避けた場所で干すのがベターです。フライシートは、あまりこすってしまうと防水効果が薄れてしまいます。
水を弾かなくなったように感じたら、乾燥した後に撥水スプレー(防水スプレー)をかけておくと良いでしょう。
フライシートやインナーテントに穴が開いている
市販のリペアシートを購入し、裏表でふさぐように張っておきます。
剥がれにくくするために、角ばった場所を丸くきってから張ることをお勧めいたします。
テントの正しい保管
お手入れをしっかりしていても、保管方法がおざなりだと苦労が水の泡に。テントの保管が悪いことでカビと生地に施してある防水コーティング、防水のシームテープ劣化の原因になります。
- 汚れをしっかり落としてから収納する
- 乾いた状態で保管する
- 風通しのよい場所で空気を循環させる
- 高温多湿になりやすい場所を避ける
特に、保管前に汚れをしっかり落としておくこと、風通しの良い場所で空気を循環させておくことがポイントです。以上のポイントを意識して、テントを正しく保管しておきましょう!
お手入れしたいけど場所の確保が難しい…そんな時は
テントをお手入れしたくても場所の確保ができない、なんて方は多いと思います。
そんな時はテントクリーニングサービスを利用するのもひとつの手段です。
当社でも状態に応じたコースで提供しておりますので、手入れに悩んだら、ぜひ一度ご検討くださいませ。
いかかでしょうか?
テントのお手入れはめんどくさい部分もあるかもしれません。
しかし、頑張った分だけ、テントちゃんとは答えてくれます。
また、きれいに保っておけば、いざ手放すとなっても中古品販売などで高額買取りなんてことも!
今後テントを使った後は、ちょっとずつでも今回のことを意識しておきましょう!
テントのお手入れに関して、こちらのブログも合わせてご覧ください♪