Q.ソロキャンプで調理をするには、どんな道具が必要?
A.ソロキャンプ時の調理道具ですが、クッカー(コッヘル)、バーナー、ガスカートリッジの3つがあれば、煮る・茹でる・沸かす・焼く・炒めるという調理が必要な食事も可能となります。
より美味しく「焼く・炒める」ための調理道具として、スキレットいう直火調理に強いフライパンのような道具もありますが、まず今日は、ソロキャンプに必須ともいえるクッカー(コッヘル)とバーナーについて、ご説明いたします。
★【ソロキャンプの調理道具】クッカー(コッヘル)とは?
クッカー(コッヘル)は、鍋+食器を兼ねたような使い方ができる調理道具です。
ソロキャンプで使う場合、皿のような浅いタイプと鍋のような深いタイプがコンパクトに組み合わされたセットになって、中にサイズ違いのクッカー(コッヘル)がマトリョーシカのように入っているものが良いでしょう。
浅いほうは、焼く・炒めるのに便利ですし、皿として使うのに向いています。
深いほうは、鍋として煮炊きやお湯を沸かすことはもちろん、そのままマグカップやお椀として食器にもなります。
ソロキャンプに向いたクッカー(コッヘル)のサイズ
クッカー(コッヘル)のサイズですが、火で調理する際に必要なバーナーとガスカートリッジが、コッヘルの中に入れられる大きさが便利です。
荷物をコンパクトにまとめることが出来ますし、サッと取り出せばずぐ調理が出来ます。
バラバラにしておくと、あれっバーナーが無い・・ガスカートリッジはどこに入れたっけ?・・・とか絶対なります。笑
クッカー(コッヘル)の素材
ソロキャンプ向けクッカー(コッヘル)の素材はチタン・アルミ・ステンレスの3種類が主流です。
ではそれぞれの特徴とメリット・デメリットを見ていきましょう。
チタン製クッカー(コッヘル)の特徴
チタンは強くて軽く、変形しづらいため、道具に軽量コンパクトかつ丈夫さが求められるソロキャンプや登山に向いています。
チタン製クッカー(コッヘル)のメリット
・非常に軽量で丈夫。
・腐食に強い。
・熱伝導率が低いため、持ち手などが熱くなりづらく、食器として使う際にも飲み口などで火傷しづらいので、温かい飲み物やラーメンなどの汁物に向いている。
・金属の変な味がしづらい。
チタン製クッカー(コッヘル)のデメリット
・熱伝導率が低いため、熱が均一に伝わりづらく、焦げができやすい。
・価格が高い。
チタン素材で軽いし丈夫!
チタンだとコーヒーやスープでも金属特有のへんな味がしません。
チタンの唯一の欠点は焦げ付きやすいことなんですが、コレはなべ底にアルミ溶着されてるから熱を分散して緩和してくれます!!
250gのガスカートリッジが収納できます。
アルミ製クッカー(コッヘル)の特徴
アルミは、チタンに比べれば多少重くなりますが、熱伝導率が高く、焼き物などもやりやすいので、いろいろな調理をしたい方に向いています。
アルミ製クッカー(コッヘル)のメリット
・熱伝導率が高く、ムラなく均等に熱が伝わたるため、焼き物などで焦げ付きづらい。
・チタンより重いが、ステンレスに比べて軽量。
・価格が安い。
アルミ製クッカー(コッヘル)のデメリット
・飲み口が熱くなりやすいので、マグカップとして熱い飲み物を飲む場合や、ラーメン等の汁物を飲む際に、飲みにくい。
・変形しやすい。
・保温性が低く、温かいものが冷めやすい
アルパインクッカー ディープ 11+13 セット montbell/モンベル
軽量かつ素早く調理ができるアルミ製クッカーセットです。
鍋としても食器としても使える蓋つき深底タイプなので、温かいミニ鍋も出来ます。
持ち手には熱くなりにくい加工がされていたり、細かいところまで気が利いています。
250サイズのガスカートリッジが内部に収納できるので持ち運びにも便利。
ステンレス製クッカー(コッヘル)の特徴
ステンレスのクッカー(コッヘル)は、保温性と耐久性に優れています。
チタンやアルミに比べて重くなりますので、登山を兼ねたソロキャンプや、公共交通機関での移動や荷物を背負って移動する場合など、荷物を軽量にしたい方はチタンやアルミのクッカーが良いでしょう。
ステンレス製クッカー(コッヘル)のメリット
・耐久性が高い。
・重量があるため、安定感がある。
・保温性が高い。
・価格が安い。
ステンレス製クッカー(コッヘル)のデメリット
・チタンやアルミに比べて重い。
・熱伝導率が高くないため、焼き物等で焦げ付きやすく、調理性はアルミに劣る。
★【ソロキャンプの調理道具】バーナーとは?
バーナーは、いわゆる小型コンロのことです。
ソロキャンプでのバーナーは、ガスカートリッジ式バーナーが軽量コンパクトで使いやすく、オススメです。
ソロキャンプ用バーナーの種類と選び方
大人数でのキャンプで使う場合、シングルバーナーより2バーナー等を使うことが多いですが、ソロキャンプでは軽量コンパクトなシングルバーナーか便利です。ひとりでの移動や持ち運びを考えれば、火を同時に2つ使いたい場合は、シングルバーナーを2つ持って行く方が良いでしょう。
キャンプで使うバーナーは、燃料別に3種類あります。
・ガスカートリッジOD缶(アウトドア缶)式
・ガスカートリッジCB缶(カセットボンベ)式
・液体燃料式
ソロキャンプで使う場合は、軽量コンパクトで着火も簡単な「ガスカートリッジ(OD缶)式」のバーナーが良いでしょう。
ガスカートリッジCB缶(カセットボンベ)式は、いわゆるカセットコンロですので、あまりソロキャンプには必要ないでしょう。
液体燃料式は、強い火力を長時間使えますが、手間もかかるうえに、運搬もしづらく、ソロキャンプにはあまり向いていません。
今日は、ソロキャンプに向いたガスカートリッジOD缶(アウトドア缶)式のバーナーをご説明致します。
ソロキャンプ用のバーナー【一体型タイプ】
ガスカートリッジの上に直接接続する一体型タイプのバーナーは、軽量コンパクトでもっとも手軽です。
ただし、ガスカートリッジに直接バーナー本体を接続するため、重心が高くなり、大きなものを乗せるとちょっと不安定になります。
特に、ガスが減って来て、カートリッジが軽くなると、より不安定になり倒れることがあります。注意しましょう。
ガスカートリッジに直接取り付けるタイプです。
このサイズ、そして超軽量110g(本体のみ99g)!登山時には、とっても嬉しいですよね!!とってもコンパクトだからコッヘルの中に収納できちゃいます。
ジェットボイル PCS FLASHJETBOIL/ジェットボイル
なお、縦長のコッヘルと一体化したジェットボイルというガスカートリッジ式バーナーもあります。
焼く・炒めるは難しいですが、湯を沸かす・茹でるだけなら、ジェットボイルという名前のとおり、簡単でとつても早い!
ソロキャンプ用バーナー【分離型タイプ】
バーナーとガスカートリッジをホースでつなぐものは、重いものを乗せたり、カートリッジの残量が減ったりしても、転倒する危険は減ります。
ただしバーナー本体が固定し辛く動きやすいため、逆に軽いものを乗せるとあまり安定しません。
ちょっとだけかさばりますが、地面やテーブルなどの上に直接バーナー本体を置けるため、重心を低くできて、安定感があり、大きな鍋なんかも使えるで、ソロキャンプで一人鍋をしたい方はこちらをどうぞ(笑)
P-133Sエクスプレス・スパイダー・ストーブPRIMUS/プリムス
低重心なので安定・安心のガスバーナー!!火力が中心に集中する分、無駄が少なくガスが節約できちゃいます。
もちろんコンパクトでコッヘル等の中に入れておけばかさばらず楽チン。
バーナー用ガスカートリッジ(OD缶)の種類
寒い季節に使う場合のガスカートリッジ(OD缶)の選び方
OD缶ガスカートリッジを使うバーナーは、ブタン、イソブタン、プロパン混合いずれかのOD缶カセット式燃料を使います。
冬シーズンや標高が高い所など、寒い場所でバーナーを使う場合、ブタン単体よりも気化しやすいブタン+プロパン混合のガスカードリッジを用意しましょう。メーカーによって呼び名が違いますが、「パワーガス」「ハイパワー」や「ウルトラ」などの名前が付いているタイプが、寒い時期でも使えるオールシーズン用のガスカートリッジとなります。
ガスカートリッジの容量別燃焼時間
カートリッジの容量は、一部を除いて、各メーカーから110ml・250mlと500mlのタイプが発売されています。
燃焼時間は、バーナーの火力や気温などによって変わってしまうため一概に言えませんが、おおよその目安として110mlで20~30分位、250mlで60分位、500mlで2時間位です。
なお、メーカー純正のガスカートリッジを使わないと、危険な場合がありますので、ご注意ください。
さいごに
今回は、ソロキャンプ用の調理器具のうち、クッカー(コッヘル)とバーナーの選び方について、ご説明させていただきました。
なお、箸やフォークを忘れると地獄を見ますので、忘れずに笑
ではソロキャンプで楽しいアウトドアクッキングを!
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