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~まさに世界文化遺産のスーベニア的光景!?~
噂には聞いていましたが、まさか本当に存在するとは。
あの「五合目ボーイ」をついに見てしまいました。
まさに世界文化、文化遺産の新たなるスーベニア的光景でした。
☆その人たちは20代後半から30代前半の二人組。
昼の12時頃吉田口の五合目に現れて、午後2時すぎという中途半端な時間まで五合目
の広場を流していました。持ち物はほぼ完璧な登山スタイル。アメリカの某メーカーで
統一していて、シューズからザックまでで軽く15万円といったところ。
「最近のガイドさんは・・・」
「金、」
「・・・かけてますよねえ」
☆山梨県の自然解説員の方たちとそんな話をしていると、戻ってくるんです、その二人組が。そしてまた広場の反対側に流していくんです。
「いたよねえ」
「いた、いた!」
「先週も・・・」
☆これがかの有名に、なりつつある「五合目ボーイ」です。
彼らが五合目から上に登ることはまずありません。そして彼らの超一流のシューズやパ
ンツは汚れるということを知りません。よく見ると、ちょっと変です。雨の心配もない
のに、登りではほとんど必要のないスパッツまで装備。ザックにつけたポールの位置が
微妙にずれています。
☆大昔、湘南の海に「陸(おか)サーファー」という人種がいたそうです。
日焼け具合からボードの持ち方まで完璧なのに、何故か水の中には入りません。
彼らの古典的なセリフは、「今日は天気が悪くて、波が高いから」であり、ひたすらボー
ドを持って砂浜を流したそうです。
☆さて、「五合目ボーイ」ですが、目的は山ガール(初心者)なのか、ただひたすら五合目
で目立ちたいのか(国際色豊な場にもなってます)。まあそんなところでしょうが、
私は歓迎です。
彼らはある日ふと思うんです「今日は暇だから、6合目ぐらいまでちょっと・・・」
ありがとうございます。きっかけなんてどうでもいいんです。
次は7合目の山小屋でコーヒーでも飲んでください。登った人だけが語れるのが山です。
「今日は暇だから・・・」
名クライマー誕生の、きっかけとなる一言かもしれません。
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