・家庭でできるメンテナンスの具体的内容を知る
・家庭でできないテントメンテナンスの対処法を知る
テントは1張何万円もするもので幾つも持っている人は少ないと思います。
それだけにしっかりメンテナンスをして長く使いたいものです。実際にしっかりとメンテナンスをしていなかった為に購入後数回しか使用していないのにテントがボロボロで何とかなりませんか?という質問をよく受けます。
登山やキャンプ道具のレンタルショップとしてテントのメンテナンスのプロである「そらのした」がおすすめする家庭でできるテントのメンテナンス方法を考えてみました。
目次
家庭でのテントのメンテナンス(お手入れ)には限界がある
いきなりですが!極論です。
ブログタイトルを裏切るような内容ですが、現実をしっかりと直視した上で出す結論が「家庭でのテントのメンテナンス(手入れ)には限界がある」ということです。
扱うテントが1人用、2人用の山岳テントならまだ何とかメンテナンスできますが、キャンプテントになってくると無理でしょう。ランドロックのような大型テントになると部屋で広げても半分も広げることができません。
田舎に住んでいて家の庭が何十坪もあるという状況なら良いのですが、そんな人はごくごく少数。
家具がひしめくアパート・マンションに住み、テントを広げようにもベランダに干そうにもどうにも広さが確保できない。
そもそも車の洗車場所すら苦労する状況なのにましてやテントを洗う場所などあるはずがない!と言う体験を私自身もしてきました。
そもそもテントを広げられない状況でテントのメンテナンスをしようとすることに無理がある。
ということで家庭でできる!?テントのメンテナンス方法というよりは、家庭でできる範囲のテントのメンテナンス方法を知るということがメンテナンスの第一歩となります。
では具体的に家庭でできるテントのメンテナンスとは
家庭でできるメンテナンス(手入れ)①テントサイトで可能な限り乾かす【キャンプ直後のメンテナンス】
テントサイトでテントを乾かす!家庭でできることといったら結局ここが全てかと思います。
テントの最大の敵はカビと加水分解。
どちらも水や湿気が原因となります。
いかにして乾燥させた状態で保管できるかが鍵です。
キャンプ最終日には可能な限り出発までの時間を確保し、テントを立てたままで天日干しする。
ベンチレーションを最大限確保し、乾きやすくする。
日が良く当たっている場所に移動するなど、涙ぐましい努力をしながらテントを極力乾燥させ収納することです。
「家に帰ってまた広げて乾燥させよう」なんて思っても出来ないですしね。
濡れたままそのままにしているとテントにカビが生えてしまいます。特にコットンやポリコットンテントなどは乾燥にすごく気をつかうことが必要です。
家庭でできるメンテナンス(手入れ)②テントを風通しが良い場所に保管する
乾燥だけでは足りません。乾燥させて適切に保管することが大切です。
テントの保管ポイントは風通しです。
空気が滞留する場所はNGです。湿気が溜まってしまい、テント生地のポリウレタンコーティングの劣化も促進して、コーティングがべた付いたり、ボロボロと剥がれる原因となってしまいます。
せっかくテントのメンテナンス①でしっかり乾かしても、保管場所を間違っては劣化が進みます。逆にいい場所に保管ができていれば10年経ってもコーティングの劣化を抑えることができます。
いい状態を保つためにはテントの保管が重要です。風通しがある場所に保管しましょう。
テントが乾かせない状況になってしまったらメンテナンスのプロに任せよう
使った後はテントをしっかりと乾かす!分かっちゃいるけど、そもそも雨降っている中の撤収だったりしたらどうしようもない。
それでも帰らなきゃならないわけなので雨に降られようが濡れていようがテントを撤収して持って帰らないといけない訳です。
もうこうなってしまったらかなり厳しいです。
前述のように乾かせる環境など無い家庭が大半だと思います。
こうなってしまったらプロのメンテナンスに任せましょう。そらのしたのテントクリーニングでは、クリーニング&乾燥はもちろん、除菌・抗菌・UVカット・撥水加工まで行って、5~6人用テントで9000円。
もちろんテント本体&フライシートを併せた値段です。広さや設備が整っているからこそ成せる技で、家庭ではここまでできません。
1日掛かりでテントを面倒見たのに、それでも一部乾燥できてない箇所が出てきてしまう、テントを広げられないということはそういうことなのです。
きっぱり諦めて、濡れてしまったテントをできる限り早くプロのメンテナンスに任せたほうが良いです。
テントの1人~4人用であれば、さらに耐久性が高い撥水加工である弾水コーティングが可能となります。弾水コーティングは「ドロップルーフ」というサービスになりますので、併せてご検討ください。
※現在はテントはすべてテントクリーニングサービスbyそらのしたに統合されましたので、テントクリーニングサービスへお申込みください。ドロップルーフはテント以外のウェアや寝袋、ザック等を受け付けております。
テントのメンテナンス方法まとめ
テントをメンテナンスすることは一度でも経験がある方はその大変さを身にしみていることと思います。できる範囲のことはケアしてあげることが大切かと思います。ただ、そうもいかない状況となってしまったら後はプロに任せることが良いでしょう。

