アウトドアでの怪我や体調不良の知識をつけよう!【熱中症・やけど編】

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楽しいアウトドアは、思わぬトラブルと隣り合わせです。
転んで切り傷や擦り傷をつくることをはじめ大きな怪我に繋がることもあります。
アウトドアで起こりうる怪我や体調不良の知識をつけ、もしもの時に慌てないようにしましょう。

熱中症

熱中症とは、熱によって起こるさまざまなからだの不調のことをいいます。
暑さによって、体温調節機能が乱れたり、体内の水分量・塩分量のバランスが崩れたりすることが原因です。
アウトドアシーンでは、夏場のキャンプ、バーベキューなどをはじめ、起こりやすいトラブルの1つです。
熱中症は環境による要因と、身体的な要因、行動による要因の3つが重なった場合に起こりやすくなります。

環境による要因とは

環境による要因とは、
気温が高い
湿度が高い
つよい日差し
風が弱い
エアコンのない室内
締めきった屋内
急に厚くなった日

この様に、環境によって起こされる熱によるものです。

身体的な要因とは

乳幼児・高齢者・肥満のかた
糖尿病など持病のあるかた
体調不要による脱水症状
寝不足や二日酔いなどの体調不良
ダイエットなどによる低栄養状態

身体的要因とは、個人の体の特徴によるものです。

行動による要因とは

長時間の屋外作業
激しい運動
慣れない作業
水分補給できない状況

行動による要因とは、活動状況によるものです。

例えば、少しだけ疲れが残った状況で、暑く、湿度の高い日中で短時間だが屋外作業をした。
こんな、普段と変わらない事をしていても、状況が揃うと熱中症の症状が出ることがあります。

熱中症になったら

めまいやほてり、頭痛、体のだるさ、吐き気、筋肉の痙攣など、
いつもと違う体の異常に気付いたら涼しい場所に移動したり、衣服を脱いだり保冷剤を使って
首元、脇の下、太ももの付け根など大きな血管が通る部分にあてて体を冷やしましょう。
また水分と一緒に塩分も必ず補給してください。
このくらい・・・と無理をせずに医療機関を受診したり、状況に応じて救急車を呼んでください。

アウトドアでの熱中症予防法

環境にあわせて着脱しやすい服装にする
屋外では帽子を着用する
テントやタープなどを利用する
水分と塩分補給をこまめに行う
慣れない作業を減らすために事前に予習をする
万全の体調で出掛ける

環境・身体・行動による要因の3つを意識して行動をしましょう。
特に夏場のキャンプやフェスは暑さ、湿度、疲れといった3つの状況が重なりやすい状況になります。
アウトドアギアを活用することで、熱中症になりやすい状況を改善することもできますよヽ(^o^)丿

やけど(熱傷)

やけどとは、熱によって皮膚や粘膜に障害が生じる外傷の1つです。
アウトドアシーンでは、日焼けをはじめ、炭火を利用したり、キャンプファイヤー、花火など
起こりやすいトラブルの1つです。特にお子様が一緒の場面では、ヒヤリとすることがあると思います。

やけどによる外傷の深さは大きく分けるとⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度の3段階に分類されます。
Ⅰ度は表皮まで、Ⅱ度は真皮まで、Ⅲ度は皮下組織まで傷害が及んだものです。
Ⅰ度では多くの場合炎症を抑える外用剤などでほとんど後遺症を残さず治ります。

Ⅱ度になると水ぶくれができ、ヒリヒリとした痛みを伴います。
Ⅱ度でも、真皮の浅い部分までの傷害と、皮下組織に近い部分まで傷害が及んだものと、2つに分けられます。

Ⅲ度になると皮膚に血の気がなくなり、蠟のように白くなったり、炎で受傷した場合には炭のように黒くなったりし、神経まで傷つくため痛くないのが特徴です。

Ⅱ度以上のやけどは医療機関での治療をおすすめします。

アウトドアでのやけど予防方法

日焼け対策をしっかりと行う
火を使うシーンでは十分に気をつける
火のそばに可燃性のものを置かない
子どもから目を離さない
炭火の始末をしっかりと行う
ランタン等、熱を帯びるギアの取り扱いに注意をする
あたたかい食事の取り扱いに注意をする

登山、海水浴をはじめ、日焼け対策を怠ったが故に、顔や体が赤く腫れる日焼けは
アウトドアシーンで一番身近なやけどではないでしょうか。
ホッカイロをポケットに入れたまま寝てしまい低温やけどを負うこともあります。
この場合の傷はⅡ度の深層に及ぶこともあります。

やけどをしてしまったら

やけどをしてしまったら、直ちに流水で患部を冷やすことが大切です。
傷が深くなることを防ぎ、痛みを和らげることができます。
場所や範囲にもよりますが、水道水を流しながら、5分~30分ほどを目安に十分に冷やしてください。
水ぶくれが出来るようなやけどの際は無理に着衣を脱いだりせず、水ぶくれを破らないように
そのまま冷やしてください。

Ⅰ度・Ⅱ度の浅いやけどの場合には、軟膏や湿潤による治療が行われます。
範囲が小さく、軽度な場合は、市販の治癒タイプの絆創膏で傷口を覆い、
湿潤環境を維持することでやけどした皮膚の回復を促します。

アウトドアでの持ち物の1つに、回復系の絆創膏を持って行くと安心かもしれませんね。
(やけどの傷の深さは判断が難しく、雑菌等が入り込んで傷が悪化しないように、
迷った際には必ず医療機関を受診してください。)

まとめ

今回は、熱中症とやけどについてご紹介させて頂きました。
楽しいアウトドアを、更に楽しい時間にするために知識も備えていきましょう(^-^)

そらのしたキャンプ

キャンプ用品のレンタル事業を展開して10年超のそらのしたスタッフ。スタッフ内にはキャンプインストラクターを取得したベテランキャンパーやキャンプだけでなくアウトドア全般に精通したスタッフも在籍。山梨県富士吉田市に拠点を置き、「遊び心あふれる仲間づくり」をミッションに活動する。

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