山小屋での宿泊や、テント泊登山に欠かせないシュラフ。
種類も多く、初心者の方には、どれを使えばいいのか分からない!と感じる事もあると思います。
この記事では、シーンに合ったシュラフの選び方と、おすすめのシュラフをご紹介します。
目次
登山 おすすめシュラフ(寝袋)の選び方 ダウンと化繊
シュラフの素材としては、ほとんどがダウンか化繊になります。
化繊のシュラフは同等の保温力のダウンよりもかなり重量が増える傾向があります。
ダウンのシュラフは軽量ですが、化繊よりも水に弱く、水に濡れた時に保温力が下がってしまいます。
ただ、化繊とダウンのシュラフの重量差があまりにも大きく(同じ性能の商品で、化繊のシュラフの方が1kg近く重くなる場合もあります)、水に関しては使い方でカバー出来ます。
登山の装備を考える際は、少しでも荷物を減らす事が重要になってくるので、多くの方がダウンのシュラフを選んでいます。
登山 おすすめシュラフの選び方 快適温度(コンフォート温度)に注目!
シュラフを選ぶ際は、登山を計画している山の最低気温を事前に調べて、その最低気温をカバーする「コンフォート温度(快適温度)」のシュラフを選びましょう。
コンフォート温度(快適温度)とは、外気温がその温度の範囲に収まっていれば暖かく快適に過ごす事が出来るという、目安の温度になります。
モンベルのアルパインダウンハガー800 #0は、厳冬期用のモデルです。
コンフォート温度は-10℃。つまり-10℃までは快適に過ごす事が可能です。
コンフォール温度(快適温度)とは別にリミット温度という目安もあります。
これは、外気温がリミット温度以内であれば、なんとか寝られる限界温度になります。
リミット温度ギリギリの環境で長時間シュラフを使用するのは、体力も消耗もあるので、計画段階ではコンフォート温度を目安に、余裕を持った登山計画を立てるのがいいでしょう。
シュラフのメーカーや商品によっては、コンフォート温度の記載がない場合もありますが、その場合は「厳冬期」や「オールシーズン」など、適したシーンについて記載があるので、そこを参考に商品を選ぶ事ができます。
登山のおすすめ寝袋(シュラフ)・選び方 フィルパワーとは?
フィルパワーとは、ダウンを含む商品の性能を示す単位です。
例えば800フィルパワーとは、1オンス(28.4g)のダウンが800立方インチの体積に膨らんでいる状態を意味します。
高性能なダウンほど、多くの空気を含んでいる=断熱効果が高くなります。
フィルパワーが大きいと、同じサイズの製品を少ないダウンで作る事が出来るため、より軽量になります。
同じサイズのシュラフでフィルパワーが650の商品と800の商品がある場合、フィルパワー800の方が軽く、断熱効果の高いシュラフになります。
アルパインダウンハガー650 #3。フィルパワーは650のシュラフです。
その他のスペックは以下の通りです。
【重量】788g
【リミット温度】0℃
【コンフォート温度】5℃
アルパインダウンハガー800 #3。フィルパワー800のシュラフです。
スペックを比べると、本体重量は200g以上軽くなり、保温力がアップ=コンフォート温度がより低くなっている事が分かると思います。
【重量】570g
【リミット温度】-2℃
【コンフォート温度】3℃
登山 おすすめ夏用シュラフ(寝袋)
モンベル ダウンハガー800 #5
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スタッフバッグを含めても総重量が450gと軽量!
伸縮性も高く、寝心地も快適。
夏の山小屋・テント泊におすすめです!
登山 おすすめ春秋用シュラフ(寝袋)
モンベル アルパインダウンハガー800 #3
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春や秋はもちろん、夏の高山でも使える3シーズンシュラフ。
コンパクトさと快適さ、保温性を高いレベルで両立させています。
登山 おすすめ冬用シュラフ(寝袋)
ナンガ AURORA light 600DX
コンフォート温度-4度、リミット温度-11度と、国内の冬季登山で使いやすい温度帯です。
モンベルのシュラフで言うと、#1と同等のクラスです。
モンベル アルパインダウンハガー800 #1
コンフォート温度-4℃、リミット温度-10℃と、ナンガ AURORA light 600DXと同クラスの商品です。
モンベル独自のストレッチ素材のおかげで、寝心地がとても快適!
重量が1kgを切っているのも、荷物を減らしたい冬山登山にはピッタリですね。
モンベル アルパインダウンハガー800 #0
厳冬期の登山に使える冬用シュラフ。
コンフォート温度-10℃、リミット温度-18℃と、高い保温力を誇ります。
本格的な厳冬期向け寝袋ですが、収納サイズは直径19cm×38㎝とコンパクトで、とても使いやすい商品です。