そらのしたコボです!
今日のHowToそらのしたは、これからの冬山登山に欠かせない「アイゼン(クランポン)の選び方」です!
併せて確認してほしい冬山用登山靴については下記です。

アイゼン(クランポン)とは
アイゼンはドイツ語が語源で、英語やフランス語では、クランポンと呼びます。
アルパインシューズやトレッキングシューズ(登山靴)に装着する滑り止めの爪のことで、冬の登山では積雪や凍結に備えるため、必要となります。
状況や用途応じて、爪の本数や形状が違うものが必要です。
チェーンタイプの軽アイゼン
爪が無くチェーンのみか、小さい爪がチェーンが付いているタイプです。
車のタイヤチェーンと考え方は同じですが、タイヤではなく登山靴に装着します。
冬山低山や雪渓歩きに使えますが、凍結している路面では、滑り易いです。

靴下を履く感覚で簡単に装着OK!一般的な軽アイゼンより軽くてコンパクト。
アイゼンの歯が靴の中心部分にあるので、一般的な軽アイゼンで起こりがちな歯がズボンの裾やスパッツに引っかかって転倒する心配がなく、軽アイゼン初心者に扱いやすいモデルです。
しかもハードブーツや底のやわらかい靴まで靴の形状を選ばず装着できます。
ちょっと変わったチェーンタイプ軽アイゼンの使い方
ちょっと変わった使い方としては、例えば八ヶ岳でアイスクライミングに行く時に、1時間くらいかけてアイスクライミング現場に歩いていかなければならないのですが、その際にアイスクライミングで使うアイゼンを付けて歩くと歯が丸くなってしまって嫌だ。アイスクライミング本番まで温存させたい。けど道中の道での転倒が怖いといった状況があります。そんなときにチェーンタイプの軽アイゼンを持って行って、現場までの道中はチェーンタイプ、アイスクライミング本番は本番用アイゼンを使うといった形で使い分ける事があります。
4~6本爪の軽アイゼン
コンパクトで携帯性に優れるため、冬の低山ハイキングなどで積雪に備えて携帯する場合や、凍結する可能性のある場所を歩く可能性がある場合、夏場の雪渓を歩く場合などに適しています。
足の土踏まず部分に装着します。
ただし、地面との接触部分が少なく、爪先に爪がないため、斜度がある場合は、すべる場合があります。
4本より6本爪のほうが安定感がありますが、若干大きく重くなります。

冬山低山や雪渓歩きに便利な6本爪の軽アイゼン。ラチェットベルト採用のクイックフィットシステムで簡単装着。
トレッキングシューズのように底が柔らかい靴でも、装着できます。
10~12本爪のアイゼン
厳冬期の縦走登山や斜度がある場所では、10~12本爪タイプのアイゼンが必要です。
爪先の爪によって、急な斜面でもグリップを保てるため、岩場や積雪のある稜線や斜面に適しています。

アイゼンの中でも上級者にも支持されるグリベル。
このモデルは爪が若干短めの為、しっかり雪・氷をキャッチする12本爪でありながらも初心者にも歩きやすい作りとなってます。
なお、このような10~12本爪のアイゼンを使う場合、ソールが硬い冬用の登山靴(アルパインブーツ)が必要です。
ソールが柔らかい登山靴(春~秋用のトレッキングシューズ等)では、歩くたびにソールが曲がるため、アイゼンがしっかりと固定がされず、外れてしまいます。
アイスクライミング用アイゼン
12~14本前後の爪を持ち、爪先の爪の1本(モノポイント)または2本(デュアルポイント)が、縦爪になっていて、氷に蹴り込んでも、氷が壊れづらくなっています。
雪山の縦走にはあまり向きませんので、ほぼアイスクライミング専用となります。

縦爪のアイスクライミング用アイゼン。
爪先は、デュアルポイントとモノポイントの切替が可能!
今日のHowToそらのしたはここまでです!
では、また次回!
色々なアイゼンのレンタルもしてますので、アイゼン総合ページは下記になります。
