富士山の登ってみたいと思っているじゃが、どんな工程になるのかさっぱりわかっておらん。誰か教えてくれんかのぉ。
富士山登山工程の一連の流れがイメージできるとそれに向けた準備もしやすいですよね。ここでは富士山登山のプランを一気に紹介していきますね。
今年は富士山登山をしよう!と思ったら、まず富士登山がどんな流れで登山するのかイメージができると良いですね。個人ブログで富士山登頂期を見るのも参考になりますのでそういった情報収集もしてもらいたいですが、ここでは幾つか考えられる富士山登山の工程・プランニングについてまとめてお伝えすることで自分はどのプランを選択するかのヒントにしてもらえればと思っています。
目次
富士山登山には大まかに4つのプランニングがある!
少々強引ですが、富士山登山のプランニングを大まかに分けると4つあるかと思います。。
富士山登山のざっくり4つのプラン
- ご来光は富士山山頂でプラン
- 日帰りプラン
- ご来光はゆっくりと山小屋でプラン
- 余裕のある日程で2泊3日プラン
どのプランがどんな特徴がありどんな人に向いているかをそれぞれ解説していきます。
ご来光は富士山山頂でプラン【富士山登山初心者一番人気。ほとんどの人がこのプラン】
ご来光は富士山山頂でプラン概要
富士山に登ったら山頂でご来光を見たいという人がとても多いです。一生に何度も富士山に登ることは考えにくいので、初めて富士山に登る方の多くがこのプランを選択します。多くの富士山登山ツアーで実施されているのもこのプランですね。簡単にこのプランの一日の流れを説明しましょう。
ご来光は富士山山頂でプランの工程目安
大まかにはこんなイメージです。お昼前に富士山の五合目着いて、翌日のお昼頃に五合目に戻れるイメージですね。その前後に移動時間がある程度取れることが人気の理由でもあります。また五合目戻る時間に余裕があるので山頂で富士山の噴火口を一周するお鉢巡りもできる時間の余裕があります。お鉢巡りがだいたい90分くらいですのでお鉢巡りをしてもお昼頃に五合目へ戻ってこれる計算になります。
ご来光は富士山山頂でプランのデメリット
当たり前ですが山は上に行くほど狭くなります。そんな状況でご来光と言う特定の時間にみんなで山頂を目指すのですから渋滞します。土日はとんでもなく渋滞します。山頂に到達せず登山道の途中からご来光を見るなんてことも場合によってはあります。みんなが同じ時間帯に同じ場所を目指すのですから混雑は避けられません。それが最大のデメリットです。
富士山日帰りプラン【登山経験者がある人向け】
富士山日帰りプラン概要
日帰りプランは一日で6~7時間の登りと4時間ほどの下りの工程を歩かなければなりません。ざっと11時間程度富士山を歩いている事になります。普段から山を歩いている人で縦走なんかを経験している人からすれば12時間歩くということは特別な感覚ではなく、縦走するならそれくらい普通くらいの感覚です。実際には山に登り慣れている人であればもっと早く登って下れるので、早朝に登り始めてお昼には下山するような感じになることもあります。そんな感覚の人に日帰りプランはおすすめです。そういう人にとってはむしろこの工程でなんで山小屋に宿泊しなきゃいけないんだくらいの感覚だと思います。つまりそういう方向けのプランです。
富士山日帰りプランの工程目安
富士山日帰りプランデメリット
それでも富士山登山初心者が日帰りプランを強行すると、朝早く出発しても帰ってくる頃には日が沈む時間になります。帰りのバスもないかもしれません。しかも登山している人の朝の出発はたいてい日が昇る前です。日帰りプランなので朝早く出発してといいつつ、富士山登山初心者なのに朝7時とか8時に出発していたら話になりません。そもそも日が出る前に出発しようと思うとバスがありませんのでタクシーで向かうしかありません。つまり初心者にはいろいろと厳しい条件が残ってしまうプランニングです。山を登り慣れている人には御殿場ルート以外は日帰りで十分の山です。
ご来光はゆっくりと山小屋でプラン【吉田ルート限定だが個人的におすすめナンバーワンプラン】
ご来光はゆっくりと山小屋でプラン概要
最初に紹介したご来光は富士山山頂でプランに対して、デメリットとなる山頂で混雑するのを避ける事ができるのがこのご来光はゆっくりと山小屋でプランになります。1日目の山小屋に到着するまでは一緒の工程ですが、山小屋の出発時間が異なってきます。一番混雑する山頂のご来光渋滞を避けられゆっくりと山小屋でご来光を見てから出発できるのはこのプランの最大の魅力ですね。吉田ルートならばほとんどの山小屋からご来光を拝むことができます。
最初に紹介したご来光は富士山山頂でプランでは深夜に山頂へ向けて歩き出さないといけません。普段から夜型の人は大丈夫かもしれませんが、普通の人からするとまだ身体が寝ているような状況で歩き出すような感覚です。高山病の原因の所で詳しくはお伝えしていますが、高山病は寝不足に近いものです。寝不足の中でさらに標高が高い所に行くのですからとても高山病になりやすいシチュエーションです。ご来光を山小屋で見て、朝日が昇ってから出発することで身体への負担はだいぶ軽減されます。
ご来光はゆっくりと山小屋でプランの工程目安
ご来光はゆっくりと山小屋でプランデメリット
仲間と行く場合、やっぱりご来光は山頂がいいと言う意見が出そうなのでみんなに理解が得られるかがデメリットと言えばデメリットだ。あとは下山の時間がご来光は山頂でプランよりは遅くなるので、お鉢巡りをすると五合目への到着が2日目昼の2~3時くらいになる可能性がある。少し2日目の帰り時間が慌ただしくなるかもしれない。しかしお鉢巡りをしなければ問題にならない時間だと思います。デメリットよりメリットの方が大きいと思います。あとはご来光をどこで見るかにどれほどの価値を置くかどうか次第です。
余裕のある日程で2泊3日プラン【時間にゆとりがある高齢者向き】
余裕のある日程で2泊3日プラン概要
最後に紹介するプランは今までと違って2泊3日のプランになります。山に2泊もして、さらに前後の移動も考えると、全日程が3泊4日か4泊5日の旅行になるわけです。そうなると時間にゆとりがある人にしかできないプランとなり、若い人はどうしても選択しにくいプランになります。
このプランのメリットは2日目の工程がすごくゆとりのある日程で組むことができる点です。2日目を六合目か七合目くらいから出発して、山頂に登り下山の途中である八合目か七合目で宿泊すればいいので、これまでのプランでは2日目下山での足腰の負担が大きい点を緩和できるのがメリットです。それに付随してまだまだメリットがあります。1日目、2日目の混雑を避けやすいことです。1日目で宿泊する山小屋をあまり高い標高の場所で無くてもいいため、比較的空いている山小屋で宿泊できるメリットがあります。2日目の工程も混雑を避けて行動できます。2日目の山小屋は混雑しているかもしれませんが…。実はまだメリットがあります。1日目の山小屋の宿泊を標高が低い場所で泊まる事は実は結構身体への負担を和らげてくれます。登山初心者がいきなり標高高い場所で泊まるとかなり身体への負担が大きいです。気分が悪くなって嘔吐する人もたくさんいます。しかし余裕のある2泊3日プランであれば1日目の山小屋泊でそれほど山頂に近い山小屋にする必要はないので、身体の負担が優しい低い場所の山小屋で十分に身体を慣らしてから2日目に出発することができます。
余裕のある日程で2泊3日プランの工程目安
余裕のある日程で2泊3日プランデメリット
私が思うこのプランの最大のデメリットは、山に入っている日数が多い分、天候リスクを抱えてしまう点です。富士山に関わらず最近の山のトレンドはLight & fastの傾向がありますので、ゆっくり長く山にいるというのはリスクを増やしやすいです。
また、2日分の行動食も考えなければなりません。ただし富士山の場合は山小屋が多いですから途中の山小屋で食べたり購入したりすることができます。しかもついでに休憩を取らせてもらえます。その分費用が掛かりますので、出費はそれなりに覚悟しましょう。
あとは、2泊3日プランですがどうしてもご来光を山頂で見たいという人はちょっと日程の工夫が必要です。個々のスケジュールにもよりますが、2泊目を富士山山頂泊にして3日目を下山のみにするという工程も可能です。3泊4日にして山頂泊するという方法もありますが、より山にいる時間が長くなってしまうので天候等を含めリスクが増えてしまう事は覚悟しましょう。
富士山登山の工程・プランニング まとめ
いかがでしたでしょうか?富士山登山の一連の流れをイメージすることで自分達に会ったプランはどれなのか、準備がしやすくなるのではないでしょうか。
ところで弾丸登山はどうなったんじゃ。
今回は弾丸登山のプランニングを紹介しませんでした。最近ではマイカー規制があり、バスによる移動しかなくなってしまったので、そもそも弾丸登山を望んだとしてもしにくい環境になってきているので、敢えて紹介するほどでもないかなとも思いました。
そもそも日本の山で深夜に登山道を歩く概念がありません。日の出前に出発するということはありますが、それでも朝の4時とか日の出少し前でのことであって、深夜0時から歩き出しますというようなことはありません。山小屋がいっぱいあり登山道が整備されている富士山くらいです。色々な山の登山経験がある方なら夜中に積極的に山を歩くという行為が如何に異質かよくわかると思います。そんな気持ちから弾丸登山プランは紹介しませんでした。この辺りは別ブログにて詳しくお話できればと思います。
富士山登山に対して充分な準備ができるよう、情報の一助になれば嬉しい限りです。私が本気で富士山の情報をまとめた記事が下記になりますので、良かったらご覧ください。