こんにちは。
このブログを運営しているアウトドア用品レンタルショップ「そらのした」の中の人、システムエンジニアのサカモトです。
社内では「マウスより重い物を持っているのを見た事がない」と噂されている僕ですが、実は入社前に富士山登山に挑戦した事があります。
その時の結果ですが、残念ながら「頂上を目前にして高山病で下山」という、一番悔やまれるパターンに終わってしまいました。
これから富士山登山にチャレンジされる方に同じような失敗をして欲しくないので、反面教師として参考にしてもらえるよう、失敗した当時の事を書いてみたいと思います。
目次
富士山登山 登頂失敗した時の状況
富士山に登る事になったのは、当時交流のあったmixiの飲み会コミュニティ(時代を感じます)で「富士山登っちゃう?」的なノリで企画が持ち上がり、僕も
「山梨出身だし、一度は登ってもいいかな? 楽そうだし」という軽い気持ちで、行く事を決めました。
多くの人が富士山に抱いている、この「お手軽・楽そう」というイメージ。
これが曲者です。敵は己の中にありです。富士山は、手ぶらで「楽に登れる山」ではないです。
上層には四つん這いに近い体制で登らなければならない岩場もあるし、酸素も薄くなり、晴れている日は景色がいい代わりに、直射日光で体力が奪われます。
天気も変わりやすく雨に打たれる事もあり、頂上付近の気温は真冬と同程度です。
それなりの装備が必要になる訳ですが、この時はそう言う事もよく知らず、事前に準備したのは、スポーツショップで買った酸素缶くらいのものでした。
あとは、自宅にあったザック・服・靴のみで富士山登山を決行しました。
参加人数は、正確には記憶していませんが、20~30人くらいだった気がします。
「大人数で登るから安心」という心理があったように思いますが、実際にこの人数で登ると、人によってペースが全く違うので、プロのガイドをお願いしていれば話は別ですが、大抵は離れ離れになります。
実際にこの時も、みんなてんでバラバラに登る事になりました。
なので、スタート時に大人数だったとしても、わりとすぐバラバラに登る事になるため、仮にトラブルがあっても、近くに仲間がいない、助けてもらえない、という状況はあり得ます。
トラブルを回避するためには、事前の情報収集や装備の準備は欠かせません。
そうした準備を全くせずに登った訳で、今思うと、かなり無謀だったなとゾクゾクします。
富士山登山 登頂失敗した時の装備
登頂失敗した時の服装・装備ですが、下のような感じでした。
・春秋用のパーカー(防水性なし)
・トレッキングパンツ
・登山用でないスニーカー
・防寒着(上層が寒いと聞いていたので過剰に用意。重すぎました)
・登山用でないリュック
・酸素缶
「上層はとにかく寒い!」とだけ聞いていて、どれくらい準備をすればいいか分からず、登山用でないリュックに大量の防寒着を詰め込んだおかげで、荷物がかなり重くなってしまいました。
富士山登山 登頂失敗の原因になった高山病
上で書いたように、重すぎる荷物に体力を奪われ、8~9合目に着く頃には、酸素缶を吸っても間に合わないほど、呼吸が苦しくなっていました。
頭も痛くなり、頂上の手前に差し掛かる頃には、このまま進んだらヤバい、と思うほど、頭痛がひどくなってしまいました。
一緒に登っていたメンバーに「頭痛いんだよね…高山病かも」と打ち明けたところ、想像した以上に心配してもらい、「無理しないで、下山しよう」と言う事になりました。
あともう少しで頂上というタイミングでのリタイアは無念でしたが、無理に頂上を目指してさらに体調が悪くなったら、周りの人にもっと迷惑をかけてしまうと思い、やむなく下山する事にしました。
下山時は楽だったかと言うと、そんな事もなく、防水性のいまいちな防寒着を着た状態で雨に降られ、何とか五合目まで戻った時にはびしょ濡れになっていました。
富士山登山 コツ【1】 事前の情報収集が大事!
上に書いた通り、僕の初の富士山登山は登頂失敗に終わってしまいましたが、今振り返ると「あの時、こうしておけばよかったな」「こうしておけば、頂上まで行けたのに」という、反省点がいくつもあります。
まずは、事前の情報収集です。
自分が行く山の事を、ほぼ何も分からない状態の、ぶっつけ本番の登山は、かなり危険です。
最低限、どんなリスクがあるかや、装備・必需品に関しては、徹底して調べてから行くべきです。
幸い富士山は毎年、大勢の人が登りますし、事前に入手できる情報に関しては、国内の山の中でもトップクラスに多いのではないかと思います。
このブログにも、富士山登山に関する記事が豊富にあるので、ぜひご一読を!
富士山登山 コツ【2】 体にフィットする登山用ザックは必須!
僕が登頂失敗した時は、「登山用でない」「重心がザックに傾き、体に負荷がかかる」リュックを背負うという失敗をしてしまいました。
富士山登山の際に身につける装備の中で最大の重量になるザックは、選択ミスをした時の体の負荷も最も大きくなります。
その反面、自分の体にフィットする登山用ザックを選ぶ事が出来れば、背負い心地も良く、富士山登山の頼もしい相棒になってくれます。
ザックの選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
富士山登山 コツ【3】 防寒着は保温性が高く、かさばらない物を!
防寒着については、登頂失敗した時には色々と持っていったんですが、防水性のほぼないジャケットやジャージばかりで、結果的に無駄な防寒着が重すぎるせいで体力を奪われ、呼吸が苦しくなり、高山病になってしまいました。
富士山登山の防寒着については「軽くてかさばらない」「保温性が高い」インナーダウンジャケットがおすすめです。
富士山登山のおすすめ防寒着
女性向けインナーダウンの人気商品。
コンパクトで軽量、保温性も高く、登山用インナージャケットとして非常に優秀です。
こちらは男性用。
同じく軽量コンパクト、高い保温性を誇ります。
富士山登山ではこうしたインナーダウンが必需品になります。
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富士山登山 コツ【4】 体を支えるトレッキングポール
初めてトレッキングポールを使った時、その快適さに驚きました。
これが無い登山なんて考えられない!
とすら思ったものです。
しっかりと体重を預けられて、支えてくれるトレッキングポール。
登山の後半、体力を消耗し、二本の足で自分を支える事すら辛くなって来た時にこそ、その真価が発揮されます。
あると無いとでは、体の負担が全く違いますよ!
富士山登山のおすすめトレッキングポール
アウトドア用品レンタルショップ「そらのした」スタッフの中でも評価の高いトレッキングポール。
グリップも握りやすく、地面を突いた時のしなりやブレも少なく、衝撃を柔らかく吸収してくれるので、手首の負担の軽さが、他の商品とは段違いです!
富士山登山 コツ【5】 普段使いの靴では頂上は見えて来ない!登山靴を履きましょう
富士山登山で履く靴は、普段使いのスニーカーなどではなく、やはり登山靴(トレッキングシューズ)がおすすめです。
登山靴はソールなども衝撃を吸収し、足の負担を和らげる機構になっており、タウン用の靴とは全く違います。
登山靴は、あまりタイトなサイズを選ぶと爪先を痛めてしまう事があるので、普段履いている靴よりも0.5cm大きめのサイズがおすすめです。
登山靴の選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています!
富士山登山 まとめ・登頂失敗を振り返って(登頂のコツ)
過去の富士山登山で登頂失敗をした経験のある僕ですが、今回、ひとつひとつ振り返ってみると、登頂失敗した時の装備は本当にひどかったですね。
今富士山に登るのであれば、全く違った登山になると思います。
トレッキングポールなんかは、初めて使った時の感動が強烈すぎて、トレッキングポール無しには山に登れない体になってしまいました。
富士山登山に関わらず、山と名の付くものに関しては、トレッキングポール無しには絶対登るもんかと思っています。
登頂失敗した時は、ザックも靴も防寒着も全てが適当で、登山を楽にするどころか、体の負担を大きくするマイナス効果しか無かったです。
RPGで言うところの呪いの防具で全身を固めて富士山に登っていたようなもので、それは登頂失敗もやむなしと言わざるを得ません。
これから富士山登山にチャレンジされる方が、そんな呪いの防具のような装備で富士山にチャレンジする事がないよう、心から願うばかりです。
逆に適切なザック、登山靴を選べば、頂上を目指すための心強い相棒として、あなたをサポートしてくれますよ!
富士山登山 レンタルを活用しよう!
アウトドア用品レンタルショップ「そらのした」では、ここで紹介した商品の他、富士山登山の主要アイテム・全12点がセットになった「富士登山12点セット 選べるコーディネートとアイテム」をレンタルする事が出来ます!
商品の組み合わせにもよりますが、このセットに含まれる商品を全部定価で購入した場合、10万円近くかかります。
さらに、アウトドア用品のレンタルショップの中でも「そらのした」が特に力を入れているのが、クリーニング。
レンタルしていただいた登山用品は、自社クリーニング工場で、丁寧にクリーニングを行っているので、清潔・安心なんです。
初めての富士山登山をご計画の方にも、自信を持っておすすめしています!
富士山登山シーズン中の総合情報は下記を参照ください。