富士山は普段山に登ったことのない方でも、日本人なら一度は登りたい山であることでしょう。
そんな初心者が富士登山に望む際に、必ず気になる事が、
「何を着ていけばいいのだろう?」という疑問です。
富士山は、登山初心者の方でも多くの方が登ってますが、
日本一高い場所であるから、それだけ厳しい環境にさらされる可能性が高くなります。
こういった環境に対応するよう、しっかりと富士登山の服装について勉強しましょう!!
①コンテンツでは富士登山の服装概要を。
②、③では富士登山での状況別での服装解説を行います。
服装での注意点(寒さに注意)
富士登山は夏に行う登山ですが、防寒着は必ず必要になります。真夏でも、標高が高い富士山では気温が0度近くになることもあるのです。そのため、半袖など は絶対NGの服装です。登山口となる五合目付近でも涼しさを感じるくらいですから、しっかりとした防寒着を着ていく事が大切です。
ただし、登っているうちに身体が温かくなる事もあるでしょう。汗をかくと冷えて身体を冷やしてしまいますから、厚くなったらすぐに脱げるようにウィンドブ レーカーなどで服装を調節しておくことが大切です。また、想像以上に寒さを感じた時のために、リュックの中にもう一枚衣類を用意しておくと便利です。体温 調節は富士山登山を成功させる重要なポイントですから、服装は事前にしっかり準備しておきましょう。
服装での注意点2(持ち過ぎに注意)
では、とにかくいっぱい衣類を持って行ってしまう・・、これもNGです。富士登山で使うリュック(ザック)はだいたい30L程度が主流で、それに入る大き さにまとめなければなりません。30Lというと旅行で使うキャリーバッグの一番小さなサイズと想像して下さい。但し、あんなにもきっちり角型になっている わけではないので、実際にはもっと入りません。たとえ入ったとしても、いっぱい詰め込んで荷物が重たくなると、それを長時間持ち歩かなければならないた め、非常にキツくなります。もちろん服装だけでなく、それ以外の物も持っていかなければならないため、どんな服をどれだけ持っていくかは富士登山にとって とても重要な準備となります。
富士登山の持ち物はこちらを参照ください。
服装での注意点3(悪天候を想定すること)
「雨が降らなければ雨具は要らないですか?」と聞く人がいます。絶対NGです。雨具は富士登山で最も重要なアイテムだと言えます。もちろん、富士登山中 ずっと晴れていて、気候も暖かく、雨具を使わなかったという場合もあるかもしれませんが、そんな状況に恵まれる方事は大変稀です。やはり日本一高い場所に あるのでそれだけ天気も変わりやすく、また環境も厳しいです。酸素量が普段私たちが住んでいるところのおよそ70%というだけでなく、平均気温としても 5℃であり、紫外線も40%も増えます。また風の強さも雨の強さも地上では想像を超えるものとなり、少し荒れれば台風並みです。このような環境のいずれか がいつでも起こり得るのが富士山ですので、富士登山では万全の装備、服装を持って行く必要があります。何か起こってから用意することはできません。必ず悪 天候を想定した服装を準備しましょう!