登山をするだけなのに日焼け対策は必要でしょうか??
実は、富士山と紫外線は密接に関係しています。
富士山の5合目から頂上までは、木やほかの遮蔽物が全くと言ってもいいほど無いので日光を直に受けてしまうからです。
「山の日差しは強い」とはいえ、どの程度なの?という疑問が湧いてきますね。
では、今回は『富士山の紫外線は強いの?』『どんな対策が必要?』という点についてご紹介します!
富士山の紫外線は強い?
まず、紫外線は太陽とオゾン層の距離の関係から、夏(7~8月)は紫外線が強い季節とされています。特に1日の中で、正午ごろは最も紫外線が強い時間帯になります。※気象庁調べ
そして、紫外線は標高が1000m上がるごとに、気温が約5~6℃下がるのに対して、紫外線の強さは約10%(10~12%くらい)上がります。
さらに大気が非常に澄んでいると、1000mあたり最大50%も増加する場合があるそうです。
そらのした本社がある富士吉田市の標高は650~900mだそうなので、登る前から紫外線が凄そうですね。
それを踏まえて考えると、富士山の場合3776mなので紫外線量もおよそ140%近くの紫外線量になる計算です。これはちょっと怖くなってきますね・・・
つまり、富士登山では登れば登るほど紫外線が強まるということを覚えておきましょう。
これは間違いなく日焼け対策は必要ですね!
富士登山での日焼け対策
紫外線対策の必要性についてはお分かり頂けたかと思います。
では、具体的にどんな対策ができるのか簡単にご紹介します!
サングラス
まず、目元を紫外線から守るのはとても重要です。長時間、紫外線を浴び続けるのは目にも(白内障のリスクとか)悪影響が及ぶのでしっかり対策しましょう。
サングラスは、登山時の砂埃や風だけでなく紫外線からも守ってくれる「UVカット機能の付いたモデル」を用意しておくのがおススメです。
左:【KOHLA/コーラ アオスタバレー ブラック】右:【axe/アックス サングラス AS-375】
UVカット機能の付いたサングラスは、メンズもレディースも様々なデザインで販売されているので、オシャレに・カッコよく登山を楽しむことができますよ。
次に、お肌を守る対策も用意しましょう。
日焼け止めクリーム
日焼けは、皮膚がやけどを負っている状態の事なので、お肌のためにも日焼け対策はマストですね!
登山では日焼け止めクリームは、行動中でもサッと出して簡単に使えるものがベンリです。
「SPF」の高い日焼け止めは、紫外線を防ぐ効果が大きくなる反面、肌への負担が大きくなってしまうので「SPF」の高い物と少し低いものを併用して肌への負担を少しでも和らげるのがおススメです。*「SPF」₌紫外線防御指数(つまり防御力だ!)
山の標高が高くなれば高くなるほど紫外線はどんどん強くなっていきます。
持参した日焼け止めクリームを、2~3時間おきに塗る事が出来れば紫外線のダメージを最小限に食い止めることが出来ます。量はケチらずに規定量をしっかりと塗ってくださいね。*効果には個人差があるのでご注意下さい。
女性の場合は、UV効果のある化粧品の使用もオススメです。UVベース・下地からUVリップまでたくさんありますよ。
ちなみに、日焼け止めクリームは「去年の余り」を使ってしまうと中身が劣化して逆に肌にダメージを与えてしまう恐れがあるので、毎年新しいものを買うことをおススメします。
その他対策
・長袖の服(Tシャツ、ラッシュガード等)、つばの広い登山向けの帽子や紫外線を通さないアームカバーで露出面をカバー。
・フェイスカバー・ネックカバーでちょっとした露出もしっかりガード。
肌の露出をできるだけ減らすことで紫外線から守ることが出来ます。これも重要な紫外線対策の一つですね。でもいっぱい着込んでしまうと動き辛くなるのでほどほどに・・・・
他にも、ビタミンやミネラルの含まれたものを行動食として携行したり適度な水分補給も日焼け対策になりますよ。
※日焼けした時のアルコールの取りすぎは炎症を促進するのでほどほどに!
まとめ
富士山の紫外線は想像以上に強く、日焼け対策をしないで登山を続けると真っ赤に日焼けしてしまいます。
紫外線を浴び続けると最悪、発熱や吐き気・めまいが起きる場合があります。もし、症状が出たら無理せず救護所に立ち寄って受診してください。
紫外線には、当たり過ぎると疲労の原因ともなってしまうので、登山中の無駄な疲労はできるだけ避けたいですね。
目の健康やお肌の美しさを守り、安全な登山のためにも、紫外線・日焼け対策の装備しっかり整えて出かけましょう。
もし、日焼けして「肌がヒリヒリする」、「水ぶくれ」などの症状が出た場合は、市販薬などで我慢せず病院へ行くこともお忘れずに!