富士登山の服装について【下山時】

富士山登山の服装・ファッション

富士登山の服装について【下山時】では、下山時の服装についての解説をします。
富士登山で最もきつかった場所は?と聞けば、たいてい「下山時」と答えます。
下山ならではの厳しい部分とその解説を行います。

富士登山の下山時

下山時に注意が必要なのは、砂埃対策です。富士山には溶岩帯の上に赤土が乗っていて、冬の間は雪に隠れているのですが、夏になると現れ出し、7月の間は梅雨の雨で湿った状態なのでそれほど砂埃が立たないのですが、晴れの日が続いてくる8月ともなると、表面の土も乾燥してきて、富士山の表情もだんだんと赤土の色に変わってきて、その頃にはかなりの砂埃が舞います。吉田ルート・須走ルート・御殿場ルートでは下山時に赤土の多い場所を通るため、必ず対策をしていきたいものです。

マスク・サングラスで砂埃対策!

マスクは持っていきましょう!
高いマスクである必要はありません。直接砂を吸い込まないようにするためのマスクですので、花粉の時に使っていたマスクの余り品で大丈夫です!タオルであったり、バンダナであったり代用可能ですが、やっぱりズレを気にしなくてよいマスクは便利です。
サングラスも持っていきたいところです!
特にハードコンタクトの人は絶対必要です。以前ハードコンタクトを装着してサングラスを忘れて富士登山をしてしまったことがあったのですが、もう大変な事になりました。目が痛くてずっと泣きっぱなしです。目を瞑りながら下山しなければならず、まったく進めなかったことを覚えてます。サングラスはコンタクトの人には必需品です。コンタクトをしていない人でもやっぱり砂埃が目に入ると痛いものです。サングラスはコンタクト有無に関わらず持っていくようにしましょう。

夏の富士山では乾燥した赤い砂埃が舞う

 スパッツで+α!

スパッツで+αの対策をすることができます。
本来、スパッツ(ゲイターとも呼ばれる)は、雪が靴の中に入ることを防ぐ役割で使いますが、登山では雨が靴の中に入ることを防ぐ目的としても使います。これが発展し、富士登山では砂利や小石が靴の中に入らないように使用します。そんな細かいことは気にしないぜ!という方もいらっしゃると思いますが、やっぱり靴に小石が入ると気になるものです。スパッツを持っているなら下山で装着しましょう。

トレッキングポール(ストック)が大活躍!!

トレッキングポール(ストック)は、レンタルをする際にお客様から「富士登山に必要ですかねぇ??」と良く聞かれます。「とりあえず騙されたと思って持って行ってください」とまでは言わないにせよ、おすすめして持って行っていただくと、返却の際に、「これ(トレッキングポール)が無かったら無理でした!!」とほとんどのお客様が言います!それほど、初心者の初めのイメージと実際に使ってみた際のイメージに差が大きいようです。レンタルで持って行ってよかった物、堂々No.1がトレッキングポール(ストック)であることもこういう理由からです。
なぜ初心者の皆さんがこうもイメージが変わるか?と言えば、そもそも普段の生活での通常歩行で杖を必要としないため、富士登山でも必要が無いのではと思ってしまうようです。しかしながら、下山の頃には疲労困憊状態。足もガクガクの状態で、結構な急坂を数時間も下らなければならない状態に直面するのです。そこに来て、「ああ、やっぱり必要だった」と嘆いても遅いです。超疲労状態になれば藁にもすがりたい気持ちになるのは当然で、足の力を手に分散してくれるトレッキングポールはなんとありがたい存在か!自分は大丈夫と思っていても、アンケート結果から予想以上に大変・キツい、という意見が多い富士登山ですから、疲労状態を考慮してトレッキングポールを準備しましょう。

富士登山の下山服装

富士登山の下山服装例

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そらのした富士登山

富士登山用品のレンタル事業を展開して10年超のそらのしたスタッフ。スタッフ内には静岡山岳ガイド協会に所属している者やアウトドア全般に精通したスタッフも在籍。富士山の富士吉田ルートが近い山梨県富士吉田市に拠点を置き、富士山には何度も登った経験を有し、夏だけでなく冬季の富士山に登った経験もある。「遊び心あふれる仲間づくり」をミッションに活動する。

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