【大学生春山リーダー研修会】雪山アバランチセーフティギアセットのレンタルご利用レポート

大学生春山リーダー研修会レポート

山梨大学山岳部の方が参加されました春山リーダー合宿のお手伝いをさせて頂きました。
その時のご利用レポートを報告頂きました!!
オール女子の春山合宿!劔岳!素晴らしいですね。
お手伝いできてとても良かったです。
大学山岳部のお手伝いに関してドシドシご相談ください!!

以下本文

5月20~26日にかけて、国立登山研修所の主催する大学生春山リーダー研修会に参加してきました。

19日
授業終了後に車で富山に向かい、登山研で前泊しました。

20日
8時頃受付をし、講義室にて開会式を行いました。
今回は関西方面からの参加者が多いように感じました。

その後、ナビゲーション技術の講義を受け、6つの班に分かれて食料計画・行動計画を立てました。
私は5班に配属され、担当の講師は**さんと**さんでした。
班員は全員女子で、立教大、専修大、早稲田大、同志社大などの面々でした。

午後は個人・共同装備の確認をしてから、登山の運動生理と効果的なトレーニング法の講義を受けました。
夕食、入浴が終わってからは班でルートの確認を行い、地形図を用いてベアリングをしました。
今までエアリアに頼った山行ばかりだったので、磁北線の引き方・ベアリング等の知識を1から学べてよかったです。

21日
6時15分から立山駅周辺のゴミ拾いをしました。その後朝食を食べ、春山の気象を雪氷についての講義を受けました。
講義の後は再び班別研修で、ロープワーク実習、テント設営の練習を行いました。

アンカー設置の練習をしているとき、ATCの上部にバックアップをとるのがよいのか、下部にとるのがよいのかを講師の方に聞いたところ、下部にとるのがよいと聞いて勉強になりました。上部だと手が届かなくなってしまうことがあるそうです。盲目的に実行するのではなく、何事も理由を考える癖をつけようと思いました。

夕方からはペミカン作り、パッキング、入山ルートの確認等を行いました。
女子といえど、ザックの重量は全員30キロを越えました。それでも外付けなしでパッキングできたので、マカルーを買ってよかったです。パッキングの後は明日に向けて早めに就寝しました。

22日
朝4時45分に起床し、テルモスの紅茶作りをしてから装備の最終チェックを行いました。
立山駅7時発のケーブルカーに乗って美女平に行き、高原バスに乗って8時半に室堂に到着しました。
その日のリーダー中心にビーコンチェック、パルスオキシメーターを使った血中酸素濃度・心拍数のチェックをしてから剣沢に向けて出発しました。
入山ルートは、雷鳥沢を通り、別山乗越を経て剣沢へ向かうルートです。

今回の研修で特に学びたいことの1つが、ナビゲーション技術ということで班員全員の意見が一致したので、予め決めておいたポイントごとにコンパスを出して現在地・標高を確実に把握する練習をしました。
天気が良いときは必要なくても、ホワイトアウトしているときは特にそういった技術が重要になってくるそうです。

語彙力がなさすぎて、「上の緑のところのあれ」だとか「右側の斜面のあそこ」という伝え方しかできず、班員全員で共通の理解をするのに大変時間がかかってしまいました。
また雪渓歩きということで、夏道のように決められたルートがないので、谷を斜登高するか、尾根まで直登して稜線を歩くか等のルートファインディングにも時間がかかってしまいました。

そのせいで1日目にやる予定だった雪訓ができず、テント内で大反省会をしました。
その日の夕食は麻婆茄子、杏仁豆腐、わかめスープでした。
杏仁豆腐は牛乳の代わりに練乳を入れると大変濃厚で美味なので、是非試してみてください!

23日
2時半起床。
テルモスの紅茶作り、目覚めの水分&糖分補給の紅茶作り、朝食のうどん&味噌汁作り、テント回収など朝からやることはたくさんありました。
雪山では氷や雪を溶かして使うので、水作りだけでも夏以上の労力を使います。
水分補給も山では大事な仕事なので、できる限り水分がとれるようなメニューを計画することが大事です。

5時から雪上訓練開始。
ハーネスチェック、アイゼンの付け外しの練習から始まり、まずは比較的緩い斜面で歩行訓練・滑落停止訓練を行いました。
その後アメリカ大陸にて再び歩行訓練を行ってから、ロープ・スノーバーを出して雪上確保と懸垂下降の訓練をしました。
夕食は鍋、白玉ぜんざいでした。

24日
1時55分起床。(自己最速記録)
劔岳アタック日。ルートは長次郎谷左俣を登り、平蔵谷を下るルートです。
4時20分行動開始で、長次郎谷出合まで順調に進みました。
長次郎谷は去年の夏に2回程登りましたが、やはり雪の量や状態は全く違っていました。

10時までに長次郎のコルというタイムリミットの元、みんな必死で登りました。
コル手前はアメリカ大陸以上の急斜かつクレバスが多く発達していたので緊張感がありました。

無事コルに到着し、その後は講師の方の力にリードしていただき、3ピッチロープを出して進みました。
初めての本格的なアルパインクライミングは大興奮の連続でした!

12時半には登頂!
このメンバーで残雪期劔岳アタックに挑戦、達成できたことに感謝です。
天気が良かったので山頂からは白馬岳、鹿島槍等の北アルプスの山々が見えました。

時間もないのですぐに下山を開始し、カニのたてばい、平蔵のコルを経て剣沢に帰還しました。
地味に前進基地手前の急斜面が一番きつかったです。
スキー班が剣御前直下の斜面をものの数分で滑り下りていて感動しました。

25日
3時起床。この日は私がリーダーの日でした。
朝食はスパゲティ(ミートソース)、オニオンスープでした。

5時20分に搬送訓練を開始するものの、講習に時間がかかり、下山で立山三山を縦走するのは無理だろうという結論に至って入山と同じ道を帰ることになりました。今の体力では自分自身のことで手一杯で人を救うことはできないのだと痛感しました。
やはり山は1に体力、2に体力、3に体力の世界なのだと思います。

12時40分に室堂に到着。登山研で荷物整理を行い、班員・講師との交流を深めました。

26日
6時起床。
登山の医学の講義を受け、班別協議をしてから、オリエンテーションで「山で生き残るために」というテーマの元に発表を行いました。15時には全工程が終了しました。

素晴らしい指導をしていただき本当にありがとうございました。
たくさんのことを学ばせていただきました。確実に部に還元できるよう、これからも精進していきます。

グラフィックス1

グラフィックス2

グラフィックス3

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