富士登山のザック(大きさ,パッキング,防水対策)について

富士山登山の装備・持ち物

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日本を代表する霊峰富士は、2013年に世界文化遺産に登録されました。
富士山は、世界的に知られていると同時に親しまれてもいるのですが、中には、Tシャツにデニムや短パンなど、日常生活の服装で登山をする方がおり、天候の急な変化で途中下山したり、パトロール隊の世話になるなど、問題となっています。
富士山の名を知り、親しみを抱いていても、そこは標高3,000メートルを越える霊峰ですから、山頂まで登りきるには、適切な準備が必要になります。
ここでは、富士山登山に欠かせないザックの大きさ、パッキング(荷物の詰め方)、防水対策について説明したいと思います。

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適切な大きさを選びましょう

富士山に登るために必要な道具を収納するには、30ℓ前後のザックが必要になります。
ザックの中身は、フリースやダウンなどの防寒ウェア、雨が降った時に使用する雨具(傘ではなく、レインウェアのように着用するもの)、手を守るための軍手やグローブ、パンツやズボンとアンダーウェア、シャツなどの着替え、汗を拭くためのタオルや手ぬぐい複数、登山靴に小石や砂が入るのを防ぐフットスパッツ、雨からザックを守るザックカバーを用意しておきましょう。
さらに、天候が急変し周囲が暗くなった時に役に立つヘッドライト・ランプや予備電池、腕時計やスマホ、携帯医薬品、ペットボトル(1人1L以上:500mlボトル2本以上が目安)、携帯食料も用意しておけば、山頂の売店が混んでいても安心です。
これらの荷物は、ザックの中に全て収めなければなりませんので、男性であればメンズのザックを用意し、女性であれば大きめのレディースのものを用意しておいて下さい。
レディース・ザックは、女性の体型に合わせてあるのでフィットしやすくなっており、登山の際に、ザックが左右上下に揺れて歩きにくい、というような現象を防ぐことができますので、体型や荷物に合った大きさのザックを選びましょう。
また、レディース・ザックは、ポケットが多く設置されているので、ハンカチやタオルなど小物類を収納することができます。

パッキングが重要です

富士山登山に必要な荷物は説明しましたが、次の課題は詰め方です。ザックの容量が30ℓであっても、パッキング(荷物の詰め方)よっては、全て収納できないことがありますので、パッキングのコツについて説明します。
まず、使用頻度の少ないものを下に入れ、頻繁に使うものを、上に詰めることが重要になります。
そのため、パンツやズボン、アンダーウェアなどの登山中には使わないものから下に詰めていき、タオル・手ぬぐいの半数を中程に収納します。その上に残りのタオルや予備電池、防寒具や雨具、携帯医薬品、ペットボトルなど、頻繁に使用するものを収納していきましょう。
荷物の詰め方で体感重量が違うので、ザックにスペースができないように、詰めていくのが需要なポイントになります。また、一番重たい水などは出来るだけ体の近く、しかも背中の中心に入れるようにすると重さの体感が大きく変わります。逆に言えば、軽いものは体から一番遠くに入れておくことも覚えておきましょう。

防水対策、ザックカバーについて

富士山登山をしてみて驚くことの一つが、雨が横に振ることです。さらには、下から雨が降ることもあるので、山の天候は変わりやすいことを念頭に入れて、準備しておく必要があります。
まず、雨が降ったとき、ザックの隙間から雨水が入らないようにザックカバーをしておきましょう。天候にかかわらずザックカバーをつけておけば、不意に雨が降り始めても、ザック内への雨水の侵入を防ぐことができます。
また、雨が降り始め、ザックの中から雨具を取り出すとき、中身が雨で濡れないように、ザックの中身を防水バッグに入れるのがおすすめです。
防寒具や着替えなど、一つ一つを防水バッグに入れておけば、ザックの中に雨水が侵入してもすぐには濡れず、防水対策になります。防水バッグの代わりとしてジップロックなどを利用することもできます。
天候の変わりやすい富士山登山をするには、変わりやすい山の天候を知り、その準備をしておけば、登頂時に雄大な絶景と、達成感を味わうことができるはずです。

そらのした富士登山

富士登山用品のレンタル事業を展開して10年超のそらのしたスタッフ。スタッフ内には静岡山岳ガイド協会に所属している者やアウトドア全般に精通したスタッフも在籍。富士山の富士吉田ルートが近い山梨県富士吉田市に拠点を置き、富士山には何度も登った経験を有し、夏だけでなく冬季の富士山に登った経験もある。「遊び心あふれる仲間づくり」をミッションに活動する。

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