富士山の動物・植物【ご来光だけじゃない楽しみ方】

あなたの知らない富士山登山

富士登山というと登る事に集中してしまいそうですが、富士山には普段では出会うことの出来ない動植物がたくさん生息しています。

また、山では標高が高くなるにつれて動物も植物も小さくなる傾向がありますが、登るにつれて、その変化も楽しむことができます。

今回はそんな富士山の動植物の魅力をご紹介します。

 

富士山の動植物を紹介

【富士山の動物・植物】5合目付近(標高:約1400~2400m)

登山口によって標高が異なりますが、5~6合目付近から山の様子もだんだん変わってくるのが分かります。標高が高くなるにつれて植物の背丈もだんだん低くなっていきます。

ニホンカモシカ(およそ2000m付近)

ニホンカモシカ

山梨の県獣に認定されているカモシカです。体長はおよそ110cm前後と少し小柄です。特別天然記念物なので近づいて脅かしたりせず見守ってあげて下さい。

奥深い山地を限定に生息しており、渓谷の急斜面付近に出没することが多く、岩場でも安定して歩けるように、足は短く太く蹄は広がっているのが特徴です。

メボソムシクイ(およそ2400m付近)

メボソムシクイ

体長13cm程で身体全体が緑色な野鳥です。標高の高い場所に住む野鳥の中でも代表的な鳥です。

メボソムシクイのさえずりが聞こえても、姿を見るのは難しく、観察するのは困難です。観察することができたらラッキーですね。

枝の先にとまって鳴いている時が姿を見るチャンスなので、注目して探してみてください。

 

クサボタン

クサボタン

紫色の小さな花を幾つも付ける花です。花の形が特徴的なのでインスタ映えするかもしれません。

茎は直立し、高さは1mになり、花が咲く時期は8~9月。茎の先端や葉腋から集散状の花序を出し、紫色の花を多数つけ、円錐状に開花してきます。

【富士山の動物・植物】7~8合目付近(標高:約2700~3100m)

イワヒバリ(およそ3000m付近)

イワヒバリ

グレー・ブラウンを基調とした野鳥です。富士山の山肌が保護色になってしまいそうな野鳥ですが、小さく丸いフォルムはとても可愛らしく、写真に撮ろうと奮闘している登山者を富士山でよく見かけます。

餌をくれると思って、よく近づいてきます。

アマツバメ(およそ3000m付近)

アマツバメ

通常のツバメに比べると、少し大きいツバメですが、飛んでいる姿はまさにツバメなので、すぐにわかります。

ツバメとの違いは、翼の大きさが違いアマツバメのほうが大きいのが特徴です。アマツバメの翼は細長い形状をしており、飛んでる姿は三日月型の鎌状の形に見える事から「鎌ツバメ」と呼ぶところもあるそうです。地面に降りてしまうと翼が邪魔をして歩くことも飛び立つ事も出来なくなってしまうため、ほとんど空中で生活しています。

ハクサンシャクナゲ

ハクサンシャクナゲ

ピンク色の綺麗な花を付けます。

富士山では亜高山帯から森林限界にかけて、ハクサンシャクナゲを見ることができます。内側に薄い緑色の斑点があるのが特徴で、亜高山帯の暗い針葉樹林内を彩る代表的な花です。夏はハクサンシャクナゲの花が咲き乱れ、富士山での高山植物が目を楽しませてくれます。

オンタデ

オンタデ

オンタデは白い花を咲かせます。およそ2,400~3,100mに生息する生命力のとても強い高山植物です。

富士山の森林限界は、およそ2200~2800m付近です。それより上は高木がなくオンタデのような背の低い植物が生息しています。

まとめ

登山口はスタートする標高が違うので、ルートによって様々な動植物を見ることができます。

どうしても登ることに集中してしまったり、登るのが辛くなると周りを見る余裕も無くなってしまいます。そんな時こそ、立ち止まって周囲の動植物を観察してみてください。

きっと日本一の高度を誇る富士山ならではの出会いがたくさんありますよ。

そらのした富士登山

富士登山用品のレンタル事業を展開して10年超のそらのしたスタッフ。スタッフ内には静岡山岳ガイド協会に所属している者やアウトドア全般に精通したスタッフも在籍。富士山の富士吉田ルートが近い山梨県富士吉田市に拠点を置き、富士山には何度も登った経験を有し、夏だけでなく冬季の富士山に登った経験もある。「遊び心あふれる仲間づくり」をミッションに活動する。

そらのした富士登山をフォローする
そらのしたスタイル
トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました