トレッキングシューズ(登山靴)のサイズの選び方

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・トレッキングシューズのサイズでチェックするポイントが理解できる
・トレッキングシューズが普通の靴より大き目サイズを選ぶ理由が理解できる

こんにちは!
そらのしたスタッフのコボです!
今日も、お客様からの質問にお答えいたします!

Q.トレッキングシューズ(登山靴)を初めて履くのですが、サイズはどのくらいを選ぶといいの?
A.いつも履いている靴(スニーカーや革靴など)より、0.5(通常の厚みの靴下の場合)~1cm程度(厚手の靴下の場合)大きめを選ぶのがお勧めです。

★トレッキングシューズの役割

トレッキングシューズのサイズ感でなによりも大事なのは、「つま先に空間を残す」ことです。
よくお客様に「トレッキングシューズは、登りでグリップするためでしょ?」と聞かれます。
確かに、ソール形状や素材により、普通の靴より、グリップは良いです。
また、外殻がしっかりしているので、捻挫などもしにくいのも確かです。

でも、実はトレッキングシューズが本当に真価を発揮するのは、「下り」なんです!
下りは、普通の靴だと、一歩踏み出すたびに、つま先が靴に当たります。

すると、最初はいいのですが、少しすると、もう痛くて一歩も歩けないほど痛くなってきます。ひどいと、爪が全て死んでしまったり、もっと恐ろしいのは痛くて下山すらできなくなることです。

トレッキングシューズは、山を下りる際に、硬めの外殻と、ぎゅっと締めつけられる丈夫な紐をうまく使うことで、甲全体で体重を支えることができます。
この機能によって、常につま先に空間を残せるため、つま先が痛くならないのです。

     

★トレッキングシューズはなぜ0.5~1cm大きめか

トレッキングシューズは、普段より厚い靴下を履く必要があるため、0.5cm~1.0cm大き目にします。

登山時は、厚めの登山用靴下が必要です。
イメージとしてはスキーの時に履くような厚みの靴下です。
クッション性があり、靴の形状ともフィットしやすくなります。

よく靴擦れが起こってしまう方はそもそも靴下が薄い場合や靴紐を甲の先からきつく結んでないため靴の中で足が遊んでしまい靴擦れが起こります。そうならないためにも厚い靴下でトレッキングシューズを合わせることが大切です。靴と足の間の隙間を埋める緩衝材、これが登山の靴下の大きな役割です。

学生のころ、学生寮の親睦イベントで「50kmハイク」というものがありました。学生寮から夜通しで朝まで山の方に歩いて、バスの始発で帰ってくるというイベントでした。夜中に12時間以上歩くので、眠いということもあるのですが、それ以上に靴ずれで痛かったのを覚えています。もちろん普段履きしている有名メーカーの運動靴です。私だけでなく皆靴ずれで痛そうでした。今考えれば普段履きなので、靴の中の足の遊びが大きかったので靴ずれが起きやすい状態だったんだと理解できます。

普段より厚めの靴下を履く必要がある為、これですでに5mm程度大きくなります。
そして、肝心の「つま先に空間を残す」ため、さらに+5mm大きめを選ぶわけです。
トータルとして、通常の靴より、+1cmとなる訳です。

登山では、厚手の登山用靴下がおすすめですが、通常の厚みの靴下を使うようであれば、0.5cm程度大きめを選んでください。

トレッキングシューズを試着する際には必ず本番の靴下を使って試着しましょう。良くある失敗として、試着の時に薄い靴下で履いて、本番登山の時には厚い靴下を購入したためにつま先が痛くなったりすることがあります。

 

ちなみに、そらのしたでは兵庫の靴下屋さんと開発した、登山用の靴下を販売しています。なんとこの靴下の厚み1.5cmです。なかなかこの厚みの靴下を持っている方はいないかと思います。そのため、この靴下で普段履きの靴を履くと突然窮屈に感じます。

販売商品 トレッキングソックス商品一覧|富士登山用品
アウトドアギアレンタルそらのしたの富士登山用品「販売商品、トレッキングソックス」 レンタルアイテム一覧

また、調整用の中敷も標準でセットしてお貸出ししていますので、多少大きかったかな?という場合は、こちらを靴とインソールの間に入れてご使用いただくことで、足先が薄めの方もフィットさせられるかと思います。

まとめ

トレッキングシューズをはじめ、本格的な登山用品は、正しい履き方や使い方をしないと、真価を発揮してくれません。今まで考えてなかったけどトレッキングシューズのことが理解できたと言ってもらえたら大変嬉しいです。

そらのしたでは、レンタルの際、トレッキングシューズをはじめ、登山用品に関して、正しい使い方のコツを書いた「登山のしおり」をお付けしています。
初めての方でもバッチリですので、ご安心ください。

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では、今日のHowToそらのしたはここまでです。
まだ次回!

そらのした富士登山

富士登山用品のレンタル事業を展開して10年超のそらのしたスタッフ。スタッフ内には静岡山岳ガイド協会に所属している者やアウトドア全般に精通したスタッフも在籍。富士山の富士吉田ルートが近い山梨県富士吉田市に拠点を置き、富士山には何度も登った経験を有し、夏だけでなく冬季の富士山に登った経験もある。「遊び心あふれる仲間づくり」をミッションに活動する。

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