~日本人は今もこの山を信仰の対象としているような!?~
『日本人は今もこの山を信仰の対象としているような!?』という大問題を、独自の視点(少し斜めではありますが)から考えてみます。
『山頂に向かう行列によって大渋滞が生じる』
世界広しといえども、富士山ほどの高山で山頂に登り着くために1000人以上の大行列ができる山は他にはないでしょう。4000メートル近い高所ですから気圧も酸素量も平地の3分の2です。高山病の可能性も十分すぎるほどあります。そんな条件下での大行列は日本の富士山ならではでしょう。
では日本人は、なぜそんなところで大行列を作るのでしょうか?
答えは簡単!
日本人なら誰でも一度は体験しているあの行事と同じことなんです。
その行事とは……そう、お正月の初詣です。
真冬、極寒の真夜中に神社の参道を埋め尽くす大行列。
極めて不思議なことに誰もが黙々と、いえ、ワクワクしながら並んでいますね。
普段は信仰心など表に出すことのない日本人が、まるで巡礼の旅に出た信者のように信じる神様のもとへと向かうのです。やっぱり不思議です。
振り返って、真夏の富士山頂へと向かう人々の群れは、この初詣と全く同じ様相を呈しています。目指すは山頂でのご来光。
はい、まさに富士詣です。
これはもう立派な富士山信仰、ですね。
ちなみに、登山シーズンの7月、8月ですが、富士山頂の平均気温は6度。正月の東京の平均気温と一緒なんです。このへんも微妙に影響しているのでは。
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