富士登山の服装(ウェア)について【雨天・降雨時】では、特に重要な降雨時の服装についての解説をします。富士登山では自然の中を長い時間かけて歩くことになります。ずっと晴れているわけでなく、風が強くなったり、雨が降ったり、気温が下がったり、様々な気象状況に遭遇します。そんな状況に耐えうる服装が必要になってきます。
特に初心者が軽視しがちな部分ですが、富士登山の成否だけでなく個人の安全に関わる部分ですので、必ず読んで富士登山に望みましょう。
富士登山の降雨時の服装(ウェア)
山の天気は変わりやすいと言われるように、山では必ず雨天を想定して準備をします。特に富士登山では山小屋泊を考えると1日以上の滞在をすることになり、それだけ雨に降られるリスクも伴います。必ず雨・風に耐えられる服装・装備をして望みましょう。
レインウェアは絶対必要!
富士登山ではレインウェア必ず持っていきたいウェアです!しかも山用のレインウェアが必要です。まだ山をやってない頃に先輩登山者から、山では雨が下から降ってくるんだと言われたことがあります。そんなことあるわけないじゃーんと疑ってましたが、本当に下から雨が降ってくる事があるんです!!吹き上げてくる風に乗って雨があらゆる方向からやってきます。そのような雨に対応するにはビニール合羽ではとても対応できません。襟の部分やパンツの裾の部分、首や頭の隙間をしっかりと遮断できる山用のレインウェアが必要です。
山用のレインウェアにはウン万円もする高価なものと、一万円程度のものがありますが、その違いは素材です。ウン万円もするレインウェアにはゴアテックスという素材が使われており、雨は通さないが湿気は通すような素材が使われています。みなさんも経験があるかと思いますがビニール合羽を着た際に合羽内がとても蒸れ、不快な思いをしたことがあると思います。登山では特に汗をかきますので、この蒸れは体を濡らし、冷やしてしまうため致命傷となります。水を遮断する機能が高い中で、この蒸れの軽減をしてくれる機能も非常に高いのがゴアテックスであり、値段も高価となってます。快適性の違いと考えてください。登山靴においてもこのゴアテックスが使われていることが主流となっており、防水性はもちろんですが、湿気を逃がしてくれて快適性もアップしています。
ザック内も雨対策!!
もう一点重要になるのが、ザック内の荷物です。ザックカバーと言われるカバーを被せることが一般的となってます。小学校の時のランドセルカバーを想像してもらえば分かりやすいかと思います。
しかしながら、前述したように雨はいろいろな方向から降ってくるため、このザックカバーだけではどうしても浸水を防ぎきれないと考えてください。ザックカバーはあくまでも補助的なもので、本当の雨対策はザックの中で行います。ザックの中の物で特に濡らしたくない物は防水カバー等でくるんでからザックに入れます。特に着替えは必ず防水対策をして下さい。着替えを濡らすことは山では大タブーです。防水カバーが無い!!という方は身の回りにあるビニール袋で対応可能です。スーパーのゴミ袋は、山小屋でカサカサ音を立ててしまい、周りの人に迷惑をかけてしまうため少し配慮した方が良いでしょう。